2018年02月10日
コンテンツ番号3268
3市が連携し魅力ある冬の観光地を目指して
(2018年2月10日)
国際樹氷サミット青森八甲田が、2月10日(土)に青森市のねぶたの家ワ・ラッセで行われ、北秋田市、山形市、青森市の市長らが参加し、連携を図りながら樹氷の魅力を発信していくことを誓い合いました。
国際樹氷サミットは、世界的な絶景として知られ、東北地方の冬季山岳観光の大きな魅力となっている樹氷原を生かした観光を創造するため、日本を代表する三大樹氷形成地の青森市(八甲田連峰)、山形市(蔵王山)、北秋田市(森吉山)、が、広域的に連携して国内外へ広く発信し、東北地方の良さが際立つ魅力ある観光地づくりを目指すために開催され、今回で2回目を迎えます。この日は、青森市の小野寺晃彦市長、山形市の佐藤孝弘市長、北秋田市の津谷永光市長をはじめ、関係団体の代表者、台湾や韓国、オーストラリアなど海外の旅行業者や報道関係者など、合わせて約120人が参加しました。
開会にあたり、開催地を代表して小野寺青森市長が「このサミットを通して樹氷の理解を深めるとともに、樹氷を冬季観光の柱とすべく、様々な関係機関の方と連携し、国内外に広く情報発信を行うことは、今後のインバウンド、外国人旅行客誘致のためにも大きな意義がある。これからも樹氷を軸に3市で力を合わせ、世界に誇れる樹氷の国際ブランド化に取り組んでいきたい」などとあいさつを述べました。
続いて「樹氷を活用した冬季観光の推進について」をテーマにパネルディスカッションが行われ、パネリストとして3市の市長のほか、関係団体の代表らが参加。北秋田市からは阿仁スキー場を運営するNPO法人森吉山の片岡信幸理事長が参加しました。
現在行っている活動や今後の取組みなどについて話し合われ、小野寺市長は「八甲田樹氷国際ブランド化推進会議を設立し、官民一体となって、樹氷を冬季観光の軸にする取り組みを行っている。樹氷という冬季観光を軸にお客を呼び込めるよう工夫している」などと、佐藤市長は「急に増えたインバウンドに対して、しっかりとおもてなしができるかが課題。飲食施設を整備しリピーターを増やしたい」などとそれぞれ述べました。
続いて津谷市長は「森吉山の樹氷観賞には、インバウンドの方々に好評の『秋田内陸線』に乗って、樹氷観賞に来てもらいたい。また、山頂駅舎に隣接したビジターセンター『ぷらっと』を改修し、室内から周辺の樹氷を楽しむことができるようになった。これからも3市で連携を図り、三大樹氷を世界に発信していきたい」などと意欲を示しました。また、片岡理事長は「2年前に樹氷案内人の会を立ち上げ、樹氷教室や案内を行っているほか、スキー場での秋田犬とのふれあいが好評である」などと阿仁スキー場の取組みを紹介しました。
閉会にあたり津谷市長が「われわれ3市にしかない樹氷という希少価値のある自然の造形美を観光振興、地域振興に役立てていきたい。来年は当市がサミットの会場になる。樹氷以外にもきりたんぽ、どぶろく、クマ肉、ジビエなど食の楽しみも用意して皆さまのお越しを心よりお待ちしている」と北秋田市での再会を呼びかけました。