2018年02月13日
コンテンツ番号3264
新年度予算など84件の議案等を上程
(2018年2月13日)
平成30年北秋田市議会3月定例会が、2月13日(火)に開会し、新年度予算案など84件の議案等が上程され審議が始まりました。
今定例会に上程された案件は、北秋田市監査委員条例の一部を改正する条例の制定など条例案が14件、新年度予算案等が27件、今年度の補正予算案等が18件、工事請負契約の締結などの単行議案が25件の計84件です。
このうち、平成30年度一般会計予算については、歳入歳出の総額を227億6,549万7,000円とするもので、歳出の主なものは、市役所本庁舎カウンター改修事業として986万4,000円、結婚生活応援事業として200万円、し尿処理施設建設事業として3億6,050万4,000円、有害鳥獣駆除事業として1,200万4,000円、防災ラジオ購入事業として2億2,935万4,000円、特定空家等解体撤去事業費補助金として200万円、キャラクターを活用したセールスプロモーション事業に2,890万6,000円などを計上しています。また、阿仁診療所特別会計には阿仁診療所改築事業に係る経費を計上しているほか、水道事業会計には新鷹巣浄水場建設事業に係る経費を計上しています。
本会議では、会期を2月27日までの15日間とし、一般質問、常任委員会の審査のあと、最終日に採決することを決定し、津谷市長が新年度の施政方針を述べたあと、それぞれの議案説明と大綱質疑が行われました。
施政方針のなかで津谷市長は「総合計画や総合戦略を着実に進めていくことで、狙いとする効果や期待が徐々に高まってきている。本年度も最大の課題は人口減少対策にあると認識のもと、市政運営における指標として『人口減少時代への挑戦』を掲げ、仕事や生活、子育て等、安心安全で快適な北秋田暮らしの魅力を積極的にPRし、移住定住策をはじめ人口減少対策の強化・充実をさらに図っていく。また、他の地域にはない陸路、空路、鉄路の3つの交通体系が整った本市の強みを最大限生かし、地方創生実現に向けスピート感をもってあたる1年とする」などと述べ、それぞれの個別の施策について説明しました。
なお、上程された議案は各常任委員会に付託され、2月19日から委員会審査に入ります。
主な大綱質疑の概要は次のとおりです。
議案第16号 平成30年度北秋田市一般会計予算
【質疑】
結婚生活応援事業は、年齢制限があるとのことだが、年齢を問わずに結婚した人を応援したらどうか。
【答弁】
事業は、若者の定住と少子化対策を目的としたもので、30歳未満のカップルを対象としています。
【質疑】
市民バスの更新について、利用者の偏りはないか。適正台数は。
【答弁】
行政評価では、学校行事に使われている割合が高いという意見がありました。今後はスクールバスの利活用も含めて検討していくことになります。適正台数については、現在ある2台で運用していきたいと考えています。
【質疑】
鳥獣被害関係の予算は大幅に増額されたが、策定している鳥獣被害防止計画に基づいた予算か。これまでの計画では、対象とする鳥獣はツキノワグマだけだったが、これを増やす計画となっているか。
【答弁】
新たな鳥獣被害防止計画は、今年度中の策定となっており、まだ製本されたものはありません。新年度予算の内容は計画を網羅したものになっています。対象とする動物の種類は拡大する方向で考えています。
【質疑】
キャラクターを活用したセールスプロモーション事業の内容は。また、事業の方向性やメリット、戦略は。
【答弁】
当市の観光や文化、自然などを組み合わせたデザインで、北秋田市のご当地のキャラクターを作成します。撮影映えする装飾や工作物を活用しながら話題性を集めて、子どもたちに夢を与えながら、インバウンドを対象とした観光にもつなげて、交流人口の拡大を図り、北秋田市の魅力を高めていく狙いがあります。有名キャラクターの採用により、知名度が上がると思っています。
【質疑】
キャラクターの会社名や名称は。
【答弁】
世界的な有名なキャラクターを保有している会社。会社名は「サンリオ」、キャラクター名は「ハローキティ」を予定しています。
【質疑】
キャラクターの具体的な使い道や方向性は。
【答弁】
バスやゴンドラへのラッピング、児童福祉施設への掲示、結婚・出産証明書等に利用していく、子どもたちを含めて、若い方々が地元を誇りに思うような、遊び心と夢をもった使い方をしていきたいと考えています。
【質疑】
防災ラジオについては、9月議会で購入することにした約800台を、自治会長に配布するということだったが、まだ配布されていない。試聴確認や効果も把握できていない状況で、市民分の購入するという新年度予算になっているが、今後の手順と計画はどのように考えているか。
【答弁】
自治会長等に配布する分については、2月末の納品を待って、3月に配布する予定となっています。受信状況をしっかりと確認しながら、市民の方々の配布を予定しています。市民の方々の分は、台数が約1万3000台となりますので、納入まで半年程度かかる予定となっています。