2005年08月05日
コンテンツ番号5048
日韓の児童養護施設の子どもたちが交流
〜陽清学園と韓国・木浦(もっぽ)共生園〜
市内七日市にある児童養護施設・陽清学園(村上耕治園長)との交流で来日した韓国木浦市・木浦(もっぽ)共生園の子どもたちが同園の鄭愛羅(ジョン・エリ)園長らとともに8月5(金)、市役所を訪れ、岸部市長に表敬のあいさつを行いました。
市役所を訪れたのは同園の8歳から17歳までの園生8人と鄭園長、陽清学園の子どもたちと村上園長、また両園の交流がきっかけで設立された「秋田北・日韓交流協会」の中嶋修三会長らおよそ25人ほど。
木浦共生園は、1928年、キリスト教伝道師であった尹致浩(ユン・チホウ)が木浦市に創立、のちに尹氏の妻となり「韓国孤児の母」と言われている日本人、故・田内千鶴子さんが戦前から1968年に亡くなるまで、生涯をかけて3,000人もの孤児を育てたことで知られている施設。田内千鶴子さんの生涯はテレビなどでも紹介されているほか、1995年、「愛の黙示録」という題名で映画化され、日韓両国で感動を呼んでいます。
陽清学園では、園生らがこの「愛の黙示録」を観賞し感動したことをきっかけに、その舞台となった木浦共生園を昨年8月訪れ、6日日にわたる研修交流を行いました。今回の交流団の訪問は、相互の交流を深めてもらおうと秋田北・日韓交流協会が中心となり、共生園のみなさんを招待したものです。
流暢な日本語で交流の目的や田内さんの生涯などについて述べた鄭園長のあいさつを受け、岸部市長は「両施設とも先人によって築かれてきた共生の精神は共通。ぜひこれからも息の長い交流を続けてください」と、応えていました。
交流団は、7日まで陽清学園に滞在し同学園の児童らと交流を行うほか、大太鼓の館や浜辺の歌音楽館などを見学、8日に秋田空港から帰国する予定です。また、明日5日(土)は、秋田北・日韓交流協会が主催する歓迎レセプション(会場:市中央公民館)に参加することになっています。