2005年08月09日
コンテンツ番号5041
重要無形文化財「根子番楽」が演じられます
〜8月14日、阿仁・根子(ねっこ)集落〜
国の重要無形文化財に指定されている郷土芸能「根子番楽」のが8月14日(日)、阿仁・根子集落で行われます。根子番楽は古来より同集落に伝えられてきた民俗芸能。開演は午後7時30分から。およそ2時間ほどにわたり8つの演目が披露されます。広い駐車場もありますので、車でお越しいただいても大丈夫です。
開催日時
8月14日(日) 午後7:30〜9:30
会場
阿仁根子・阿仁公民館根子分館(旧根子小学校)
【番楽の伝承】
根子番楽は、武士の舞を中心に勇壮に舞うもので、作り物の蛇など独特の工夫を加えて伝承されています。もともと一族の長男だけが受け継ぐ秘伝の番楽でしたが、大正時代までには青年会が中心となり、昭和持代になると根子に住む人なら希望すれば参加できるようになり、現在は根子番楽保存会の皆さんや根子番楽子ども会などの手で継承されています。
【特徴と起源】
根子番楽は、歌詞がたいへん文学的に優れた内容を持っていることと、舞の形式が能楽の先駆をなす幸若舞の以前のものであるという大きな二つの特徴があります。また、「舞」は、勇壮な武士舞と静かな古典舞に大別されます。
武士舞は、現代のユーロビートやロック風のアップテンポな調子を持ち観衆を少しも退屈させません。また古典舞はゆっくりしたリズムの古雅な舞が見所です。
番楽はもともと神楽の一種で、特に秋田・山形両県でこう呼ばれることが多いようです。成人の儀式が転化したものといわれ、能楽の起源である「猿楽」とともに歴史を研究する上で貴重な民俗芸能だと言われています。根子という山間へき地で伝承されてきたこの芸能には、土俗の文化である「マタギ」の血と勇壮な武士の面影が伝えられています。
このように、根子番楽は歴史的・芸術的に価値の高いことが認められ、昭和39年(11月17日)には秋田県無形民俗文化財に、平成16年(2月8日)には国の重要無形民俗文化財に指定されています。
【番楽が演じられる日】
番楽は毎年8月14日のお盆と、9月12日(現在は9月12日に近い日曜日)の根子神社祭典の際に行われます。明治以前は旧暦8月14日から10月12日の間に行われていました。
【舞の種類】
現在は、「露はらい」「翁舞い」「三番叟」「信夫太郎」「鞍馬」「作祭り」「曽我兄弟」「敦盛」「鐘巻」の8つの演目が伝えられています。
お問合せは
北秋田市役所商工観光課 TEL:0186-62-6639