2005年07月12日
コンテンツ番号4981
筆文字で書かれた古文書の読解に挑戦!
〜市中央公民館「古文書を読む講座」〜
市内の各公民館では、生涯学習の一環として5月から各種定期講座が始まり、受講生の皆さんたちが熱心に学んでいます。市中央公民館では、7月12日(火)、「古文書を読む講座」が開かれ、筆文字で書かれた古文書の読解に挑戦しました。
この講座は、最近では古文書を読める人材が少なくなったことなどから、広く市民に歴史や古文書に関心を持ってもらい、人材の育成などにもつなげようと、旧鷹巣町中央公民館当時に始まったもので、今年度で2年目になります。
講師は、旧比内町の文化功労者で郷土史などに造詣が深く、町史編纂委員などを歴任された千葉克一さん(74歳、大館市扇田)。開講後2回目の講座となったこの日は、千葉さん手づくりのプリントをテキストに、「不及(およばず)」「乍恐(おそれながら)」といった、漢文調の文字の読み方に挑戦しました。
講師の千葉さんによると、藩政時代など近代文書(公文書)は「候(そうろう)文」「御家流(おいえりゅう)と呼ばれる和様書体」「漢文調」「異体字・変体がなが多用されている」などの特徴があり、これらの特徴を一つづつ覚えていくことで、最初は呪文のようにしか見えない古文書でも、次第に読めるようになるとのこと。
活字で書かれた100例あまりの問題に挑戦した受講生たちは、最初は独特な読み方に苦戦しながらも、千葉講師のわかりやすい指導で、読解の基礎を身に付けていたようでした。
講座はこの後、実際の古文書の写しをテキストに読解に挑戦、最後には、受講生の自宅にある古文書などにもチャレンジするそうです。
【あなたも古文書の読み方に挑戦してみませんか?】
次の漢字にふりがなを振ってください。(ヒント:返り点を打って読んでください)
(1)不及 (2)不得止 (3)乍序 (4)依之 (5)以此旨 (6)如件 (7)可然候 (8)被下度