2005年06月22日
コンテンツ番号4899
〜鷹農生が三宅島での植林活動を報告〜
火山活動の影響で大きな被害を受けた三宅島へ、自然回復のための緑化活動に派遣された鷹巣農林高校(北林强校長)の生徒らが同校の伊東教頭、同行した平沢教諭とともに6月22日市役所を訪れ、岸部市長に活動の報告を行いました。
報告を行ったのは、派遣された畠山幸己君(森林環境科3年、鷹巣南中出身)と豊島拓君(同、矢島中出身)の2人。2人は、東京都が昨年度から行っている同島の緑化プロジェクトにボランティアとして参加、6月17日から4日間の日程で同島を訪れ、秋田杉の苗の植林を行ったほか、一緒に参加した伊勢堂会のメンバーや三宅高校の生徒らと交流を行ってきました。
緑化プロジェクトの運営は、三宅村と東京都。鷹巣農林高校OBで結成される「伊勢堂会」がプロジェクトの協力団体として活動しており、会の事務局であり、プロジェクトに関わっている東京都職員の湊勇人さんの発案により、この度の参加となったものです。
三宅島は現在も火山活動が続いており、事前説明を受けるため最初に立ち寄った東京都庁では、携帯が義務付けられているガスマスクの使い方など、活動に伴う危険についての説明を受け、船で島に渡りました。
島では、三宅高校でガイダンスを受けたあと、同島の島下植林地(神着地区)などで2時間ほどにわたり持参した秋田杉の苗を植林、また、植林後はともに活動を行った三宅高校、都立園芸高校、伊勢堂会のメンバーらと交流を行いました。
2人は、島のようすを尋ねた岸部市長に「予想以上に島は荒廃しており、植林の現地に行くまでがまずたいへんだった。実際に参加したことで、自然災害のひどさを理解できた。島で体験したことや交流で知ったことなどを広く伝えたい」「交流会では伊勢堂会のOBに現在の学校のことなどを聞かれたが、母校への強い愛着を感じた」などと話し、今回の参加がとても貴重な経験になったことを報告していました。
同校の伊東教頭は、「昨年の屋久島に続いて、県外での事業に参加することができた。(遠方での活動は)予算的なことなどもあるので検討が必要だが、地元の演習林での活動もふくめ、今後も広く緑化活動に関わっていきたい」と、環境保護や緑化に関する活動の継続に意欲を示していました。