2005年06月24日
コンテンツ番号4895
〜議員報酬均一化条例案が賛成多数で可決〜
第3回北秋田市議会6月定例会の本会議が6月24日(金)、北秋田市交流センターで再開され、各委員会の委員長報告の後、上程された議案48件について質疑、討論、採決などを行い、閉会しました。
上程案件は、総額を218億3938万8千円とする平成17年度一般会計予算ほかの予算案22件、同繰入案6件、条例制定及び一部改正案13件、単行議案5件、専決処分2件。
一般会計予算については、各常任委員会とも原案を可決すべきものと報告しましたが、一部議員から修正動議が提出されました。
この動議は、たかのす福祉公社に対する繰出金を8194万9千円減額し、同額を予備費に加えるとするもので、簾内順一議員ほか7議員によって提出されました。簾内議員は提案理由について「市内の他の施設と比較すると、入所者に対する職員の割合は公社が最も大きく、他施設がより少ない人数でやりくりしていることや、公社の4月、5月の月例報告をみても黒字であることなどから、市からの委託料のうち、1割を減額してもやっていけるはず。経営改善のための努力目標ともなる」などと説明、賛同をもとめました。
しかし、「4、5月は黒字だったからという参考資料だけでは根拠が弱い」「公社の職員の給与額は平均年齢から見てもそれほど高いわけではない」「公社は現在、5ヵ年の経営計画に基づいて努力している」とする質問や反対討論が行われ、採決の結果、賛成少数で否決されました。
条例については、「高齢者安心条例を廃止する条例」が、提案理由の根拠が薄いことなどの理由で継続審査の申し入れが行われ、採決の結果、報告どおり継続審査となりました。
このほか、議会選出の市青少年問題協議会委員には議長の指名推薦により、加藤寿議員(旧合川町)、秋元修一議員(旧森吉町)が、農業委員には、中嶋力蔵議員(旧鷹巣町)、三浦克昭議員(旧合川町)、武石隆憲議員(旧森吉町)、伊東昇一議員(旧阿仁町)が選ばれました。
また、任期満了による人権擁護委員の同意案件では、安部重一氏(新田目字屋敷岱、72歳)が再選されています。
陳情・請願では「定率減税の縮小・廃止の中止を求める意見書採択に関する陳情」「国土調査事業の県内業者育成に関する陳情書」など4件が採択されました。
なお、24日の日程中、現在は旧町単位で異なっている議員報酬を均一化する条例案が議員発議で提出され、採決の結果、賛成多数で可決されました。
この条例案は、「議員平等の原則から、議会の議員は法令上完全に平等、対等であることから議員報酬の均一化を図るため改正する」との提案理由で山田賢三議員(旧阿仁町)が10名の賛同者を得て提案したもの。
この発議に対し、「報酬審議会の答申を尊重すべき」「在任特例を認めてもらった趣旨に反する」「報酬が上がることは市民感情に反する」などとする意見が出されましたが、無記名投票による採決の結果、40票対28票で条例改正案が成立、この結果、7月からの報酬額は議長が月額26万6千円(現行29万8千円)、副議長が24万4千円(現行27万3千円)、議員が23万2千円(現行25万9千円)と、旧鷹巣町の議員が減額、旧合川町、森吉町、阿仁町の3町の議員報酬が増額する結果になりました※。
※経過措置により、現行の議員報酬額は「在任特例により当分の間、合併前の選出町の区分による」ものとされている。
鷹巣町 25万9千円(改定後23万2千円)
合川町 22万5千円(改定後23万2千円)
森吉町 21万8千円(改定後23万2千円)
阿仁町 21万3千円(改定後23万2千円)
【参考】
→現行の議員報酬に関する条例(現在の報酬額は「経過措置」を参照)
→ 可決された条例