2005年05月22日
コンテンツ番号4869
〜鷹巣町漁業共同組合〜
ごみが散乱し、美観を損ねていた米代川沿岸のクリーンアップが5月22日(日)、秋田内陸線鉄橋周辺などで行われ、漁協の組合員や、呼びかけで集まったボランティアらが清掃活動に汗を流しました。
このクリーンアップ活動は、先月4月7日の米代川の洪水で散乱したごみが、北秋田市管内の川岸などにも大量に留まり、美観や河川環境を悪化させていることから、同河川での漁業振興、環境の維持活動などを行っている鷹巣町漁業協同組合(湊屋啓二組合長)が、市民らに呼びかけて実施したもので、開始時間の午前6時にはおよそ50人ほどの参加者が集合場所の内陸線鉄橋下に集まりました。
参加者を前に、同漁協の湊屋組合長は「洪水の影響で米代川が大変汚れてしまった。ごみの量が多く、組合員だけでは手に負えないためみなさんの協力を乞うことになった。7月にはアユも解禁になり、全国からさらに多くの釣り客が訪れる。2時間ほどだが、美しい環境を取り戻すためにぜひ協力してほしい」などとあいさつ。
この後、米代川を管理する国土交通省能代工事事務所から提供された軍手とごみ袋を参加者に配布、参加者は、内陸線鉄橋周辺ほか、糠沢付近などに分散し、ごみを広い集めました。
ごみは、河川敷のいたる場所に散乱し、細かくちぎれたものなどこの人数で広い集めるには絶望的な量。ビニールやペットボトル、肥料袋、空き缶ほか、タイヤやカーペットなど家庭ごみと思われるものが多く、得に「土に返らない」レジ袋など包装用のビニール類が多いのが目に付きました。それでも参加者は、柳の枝にからまったビニールやレジ袋などを一つづつはずし、また埋もれたブルーシートなどは砂から掘り出し、苦労しながら集めていました。
今回、清掃できた範囲は米代川の片側ほんの数百メートルの区域。それでも大きなビニール袋100以上にもなったごみの量。米代川だけでも全流域に散乱したごみのは膨大な量になると推測され、それ以上に流されて海に流れ込んだごみの量は膨大です。あらためて河川環境やごみの問題を考え直す機会となったクリーンアップでした。
(2005.5.22)