2006年11月04日
コンテンツ番号4784
〜「第10回高鷹大学学園祭」〜
北秋田市文化祭2日目の11月4日、市交流センターで鷹巣地区の高齢者講座「高鷹(こうよう)大学(金森嘉次郎学長)」の第10回学園祭が行われ、「発表の部」と「展示の部」で学園生が日頃の活動の成果などを発表しました。
高鷹大学は、実年、高齢者が学習や研究発表を行う場として市教育委員会が主宰しているもので、市民で60歳以上の方が対象となっており、300人近い「学生」が、多くの講座・クラブで学んでいます。一般の大学と同じように最初の過程(大学課程)が4年、卒業後の次の過程(大学院過程)が4年、さらに学習を深めたい方は永年の研究過程の生徒として継続して学び続けることができるユニークな生涯学習の組織です。
約250人が参加した今年の学園祭では、はじめに金森学長が「安部首相は『美しい日本』づくりを提唱されたが、政治手法はともかく、理念としては大切なこと。わたしたちが生きいきと活動することで、社会に貢献できる。また、ステージに立って人前で発表することは大人も子どもも同じで勇気がいるが、成長することにつながる。このほど文化勲章を受章された経済学者の篠原(三代平)さんは、80を過ぎてからようやくそういったことがわかってきたとおっしゃっている。10回目はよかったなと思えるように今日の学園祭を盛り上げ、各自の発見につなげてほしい」とあいさつしました。
続いて、詩吟クラブ、グラウンドゴルフクラブ、歩こうクラブなど7つのクラブが体験発表や実技の披露などでステージ発表を行ないました。皮切りにステージに立ったのは、詩吟クラブ。はじめに3人のメンバーが「海南行」などの詩吟の名曲を吟じ、自慢ののどを披露しました。
発表者の一人、中嶋三郎さんは「歩こうクラブ」のメンバー。6月から始まった今年の活動で、月に一度ほど「北欧の杜公園」や「翠雲公園」、「あきた北空港ふれあい広場」、「奥阿仁・安の滝までの遊歩道」などをコースに、メンバーとともに景観を楽しみながら心地よい汗を流されました。
ステージで、「お天気にも恵まれ、いずれも歩きやすいコースでとても爽快でした。11、12月の2会の活動も楽しみ」と語る中嶋さんの発表に、学園生も関心を持って聴き行っていました。
この後、グラウンドゴルフクラブの金沢松男さんが体験を発表、またユニカールクラブ、大正琴、歌謡クラブ、レクリエーションダンスクラブが発表と実演を行ない、発表者、聴き手双方とも学び、活動する楽しみを感じていた様子でした。
また、会場ロビーでは園芸や写真、ちぎり絵などのクラブの作品を紹介する「展示の部」が行われ、丹精を込めた鉢花や陶芸作品、四季の風景写真などが訪れる人の目を楽しませています。展示は5日まで。
展示の部
高鷹大学は年度単位で活動を行っていますが、入学を希望される方、関心のある方は次までお問い合わせください。
お問合せ
市教育委員会生涯学習課 TEL:0186-62-6618
(2006.11.4)