2006年11月23日
コンテンツ番号4758
〜第16回鷹巣祇園太鼓審査会〜
鷹巣地区の太鼓グループ「鷹巣祇園太鼓振興会(今立明会長)」による「第16回鷹巣祇園太鼓審査会」が11月23日、市文化会館で開かれ、会員らがバチさばきも軽やかに演奏技術を競い合いました。
鷹巣祇園太鼓振興会は昭和60年、旧鷹巣町の「太鼓の里づくり構想」に合わせ、鷹巣銀座通り商店会の青年部が九州・小倉に伝わる「祇園太鼓」に取り組んだのが始まり。その後、会の活動目標に青少年の健全育成、生涯教育の奨励などを掲げ、各地区の小学校などで太鼓の指導を続けながら、現在に至っています。これまで育った会員は1500人以上。この日も小中学生を中心に160人以上が審査会に臨みました。
開会式でははじめに、来賓として市産業部の吉田茂部長があいさつに立ち、「北秋田市には、鷹巣地区を中心にたくさんの太鼓保存会があるが保存・伝承も課題となっている。その中で長い間続いてきたこの審査会の意義は大きい。太鼓は子どもたちの健やかな育成にもつながる。今日参加する皆さんも一生懸命がんばって」などと激励。
また、三澤仁北秋田市教育長が「今立会長をはじめ祇園太鼓の皆さんにはボランティアとして長い間子どもの育成に協力いただいてきた。『教育』の英語の意味は「引き出す」ということだが、子どもたちから能力を引き出すことがまさに大人の役目。振興会のますますの発展を」と敬意を表しながらあいさつ、この後、個人の部から審査が始まりました。
祇園太鼓は、2人の打ち手が太鼓の両面に横向きに立ち、ジャンガラ(摺り鉦)と呼ばれるリズム楽器に合わせて打つのが基本。左手を逆手に使うことなどからリズムに合わせて調子よく打つためには訓練が必要で、太鼓の中でも難しい演奏法といわれています。
審査のポイントはばちさばき、力強さ、リズム感、チームワークなど。個人の部では7小学校区※から14組、団体の部には西小学校区、鷹巣小学校区など7つの小学校区が参加、満場の観衆の前でこの日に合わせて練習を重ねた成果を発表しました。(※小学生を中心とし、未就学児、中高生なども含めた構成単位)
また、合川地区にある心身障害者福祉施設・合川新生園の「祇園太鼓クラブ」と阿仁地区「かざはり太鼓」がゲストとして出演、大きな拍手を浴びていました。また、今年はじめて学校祭で演奏した鷹巣中学校や鷹巣南中学校の生徒、保護者による演奏の後、審査会の締めくくりとして太鼓35張り、70人での合同演奏でフィナーレを飾りました。
講評では、審査委員長の市教育委員会生涯学習課・藤岡栄一課長が、「いずれの演奏者の演奏もすばらしく、日頃の練習の成果が出ていた。また小さい子は、太鼓を楽しみ、リズム感あふれる演奏だった。これからも太鼓活動を続けて」と述べ、結果を発表しました。
審査結果は次のとおりです(敬称略)。
【個人の部】
最優秀賞
東小学校区 亀山繭・田村優帆
優秀賞
西小学校区 津谷雪乃・成田瑠衣
特別賞
(小倉祇園太鼓藤江龍夫賞) 綴子小学校区 保坂名菜
【団体の部】
最優秀賞
東小学校区
ばちさばき賞
中央小学校区
リズム感賞
竜森小学校区
力強さ賞
西小学校区
礼儀作法賞
南小学校区
チームワーク賞
綴子小学校区
じゃんがらとの調和賞
鷹巣小学校区
【その他】
特別賞
合川新生園
(2006.11.23)