2006年11月26日
コンテンツ番号4756
社団法人北秋田地域シルバー人材センター(山口毅理事長)の「勤労感謝の集い」が26日、市交流センターで開かれ、講演会などが行われたほか、懇親会でこの一年間の労をねぎらい合いました。
シルバー人材センターは、高齢者(60歳以上)が生きがいを持って組織的に働くことを通じて、収入を得るとともに、地域社会に貢献するという「自主・自立、共働・共助」の理念を基本とする公益団体。「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」(昭和46年法律第68号)により、シルバー人材センター事業を行う法人として位置付けられ、秋田県では現在、11の社団法人と17の任意団体「ミニシルバー人材センター」が活動しています。
同センターは秋田県で11番目の法人として平成7年に発足、昨年度、創立10周年を迎えました。現在は北秋田市と上小阿仁村の会員およそ520人が、行政機関や民間企業から受注した大工仕事や草刈、冬囲いなどの軽作業から駐車場管理、一般事務などのさまざまな業務を行っています。
「勤労感謝の集い」は、勤労感謝の日(11月23日)にちなみ毎年開催されているもので、同センターの互助会組織でスポーツ・文化などの生涯学習活動にも取り組んでいる「親和会」との共催。この日は、会員のうち約100人が参加しました。会場となった交流センターの展示ホールには、親和会の手芸クラブによるバッグや小物入れなどの手芸作品、書、写真などの作品も展示され、訪れた人の目を引いていました。
開会式では、山口理事長が、「本センターは昨年10周年を迎えることが出来たが、これも地域の皆さんのご理解・ご支援があってこそ。自治体も財政事情が厳しく、公共事業の受注も減少しているが、センターの経営を安定させ、皆さんに少しでも多く還元できるよう、これからも積極的に就業開拓にも取り組んでまいりたい。今日は仕事を忘れて一日を楽しんで」とあいさつ。
この後、今年作られた「北秋田地域シルバー人材センター安全音頭」の制作に関わった会員らが表彰を受けました。センターでは、就業安全対策の一つとして毎年「安全標語」を会員から募集し、優れた作品を標語として活用していますが、就業の安全確認をより親しみやすい形で行ってもらおうと、この標語を歌詞の一部に折り込んで音頭を制作したものです。作詞・作曲は、民謡を趣味とし三味線の演奏などに長けた会員の佐藤實さん。ほか、歌い手や伴奏を受け持つ皆さんが壇上で一人づつ山口会長から表彰状と記念品を受け取りました。
続いて、プロ野球チーム旧阪急ブレーブスのコーチなどを務められた経験を持つ成田光弘さん(64歳、舟見町)の「野球との出会いから学んだこと」と題した講演会が行われました。成田さんは、元鷹巣町役場職員。空港推進課長、総務課長などを経て、鷹巣阿仁広域圏組合消防本部消防長を最後に退職され、現在は農業のかたわら、秋田県野球協会常任理事などを務められています。
会員らは、成田さんが大館出身の故・今川敬三氏とともに秋田商業野球部の選手として活躍した頃の思い出や、ブレーブスのコーチとして当時の西本幸雄監督に仕えた頃のエピソードなどにじっくりと耳を傾けていました。
講演のあとの懇親会では、「北秋田地域シルバー人材センター安全音頭」が製作者の皆さんによる伴奏でお披露目され、全員で音頭を唱和しました。「これでよいのかもう一度 見直す勇気が身を守る」「急ぐなあせるな気を抜くな いつも危険がかくれんぼ」といった標語の一部を歌詞にした調子の良い音頭を、会員らも振り付けに手拍子を添えて楽しみながら唄っていました。
「安全音頭」の表彰者は次のとおりです。
▽佐藤實(作詞・作曲) ▽清水信一(尺八) ▽畠山チサ子(太鼓) ▽田中一子(唄) ▽小山綾子(踊り)
(2006.11.26)