2006年10月09日
コンテンツ番号4736
市自主事業「橋田ペッカー正人&ドラムサークル〜今夜はノリノリ」公演
平成18年度市文化会館自主事業「橋田ペッカー正人&ドラムサークル“リズミカルにGO”〜今夜はノリノリ」公演が8日、同館ホールで行われ、訪れた音楽ファンらが打楽器を使ったリズム遊びやアマチュアバンドの演奏で秋の夜を楽しみました。
“ドラムサークル”とは、世界各国のドラムや打楽器を使い、文字どおり輪(サークル)になって即興音楽を楽しむ参加型の音楽スタイル。「ファシリテーター」と呼ばれる案内役が全体をまとめ、年齢・楽器経験・身体自由度等に関係なく、自由に演奏を楽しむ音楽活動です。
この活動を普及している橋田ペッカー正人氏は、日本のラテン界の草分け的存在のパーカッショニスト。加えて、長野県内でドラムサークル活動を展開する原房子氏、仙台市で活動する三原典子氏らが北秋田市内のドラムサークル愛好会とともに参加しました。
公演でははじめに岸部市長が、橋田氏をはじめ全国でドラムサークルを普及するメンバーが本市を訪れ、コンサートでの演奏とともに、内陸線や打当温泉、森吉山などで活動を展開することなどを紹介しながら、「この活動は、何も練習しなくとも演奏できるのが特徴。これをきっかけに家でもやってみたい、と思ってくれる人がいれば幸い。関心のある方には、愛好会のメンバーなどがお手伝いします」と普及への期待を込めながらあいさつ。
公演には、「スプリング★フォー(落合秀春代表)」と、「ストーンレークス(相馬久夫代表)」の2つのアマチュアバンドがドラムサークルの前後に出演、それぞれオリジナル曲や、軽音楽の演奏で聴衆を楽しませました。
「スプリング★フォー」は、小学校のPTAの仲間で結成された5人編成のグループ。オリジナル曲の制作、演奏も数多く手がけ、交通安全啓発ソング「北秋田交通安全音頭」や全県版の「ふるさと秋田交通安全音頭」などを発表するなどジャンルにこだわらない親しみやすいステージが人気となっています。演奏では、「田んぼでジルバ」「北国‥めぐり愛」「万灯火」「銀座通り」など地元にちなんだオリジナル曲を披露し、会場はほのぼのとした雰囲気に包まれていました。
プログラムの途中では、NHK福岡放送局が主催する「第10回 熱血!オヤジバトル」への出場が決まったことを紹介、選考に応募した曲「だんだん・どんどん」を最後に演奏、会場から激励の拍手を受けていました。
このあと、ステージには「ジャンベ」と呼ばれるアフリカの太鼓が並べられ、また会場のお客さん一人ひとりに「サウンドシェイプ」という団扇(うちわ)太鼓に似た太鼓がわたされ、文字通り会場全員が輪(サークル)になってドラムサークルが始まりました。
中には気恥ずかしさからか、太鼓を叩くのをためらいがちな人も。それでも、ファシリテーターの橋田氏や原氏の“指導”で、次第にリズム遊びの輪の中に入り、最後には佐藤慶一・市商工観光課長が歌う「ドンパン節」の音頭に合わせ楽しそうに太鼓を叩いていました。
「ストーンレークス」は、音楽好きの有志で結成された、軽音楽の演奏を中心とするビッグバンド。当初は5人ほどだったメンバーも、年々仲間が増えて今では20人以上。顔ぶれも子どもからシルバー世代までと幅広く、定期演奏会をはじめ市内外のイベントに多数出演、この日も北欧の杜公園で開かれた「フローラルフェスタ」にも出演するなど、ひっぱりだこの人気グループです。
演奏は、「イン・ザ・ムード」「ラ・バンバ」「真珠の首飾り」「茶色の小瓶」などジャズやラテンの名曲を軽やかに演奏し、軽快な乗りで聴衆を魅了しました。ストーンレークスの楽器構成は、ドラムセットのほか、コンガやボンゴ、マラカスなど打楽器も多く、最後にはドラムサークルと合同でリズム遊びをお手伝い、会場と一体となって即興音楽を楽しみました。
(2006.10.9)