2006年10月24日
コンテンツ番号4709
「第1回北秋田市新うめーもん品評会」
魅力あふれる調理メニューの創作・開発などをねらいとした食産業振興事業「第1回北秋田市新うめーもん品評会」が24日、市内のホテルで開かれ調理部門とお菓子部門で優れた作品が選ばれました。
この品評会は、市食品衛生協会に加入する北秋田市と上小阿仁村の飲食店、宿泊施設、JA、商工会などで組織する「北秋田市うめーもん創作協議会(松田正男会長)」が主体となり、北秋田地域で生産される比内地鶏や山の芋などの食材を活用、市ならではの調理メニューや弁当、お土産品などの商品開発、販売促進につなげて行こうとするものです。
協議会では、すでに比内地鶏を使った親子丼を共通メニューとして開発することが決まっていますが、さらに各店自慢の名品を作り、来年開かれる秋田わか杉国体や平成20年開催の全国植樹祭で訪れる全国からの来訪者に弁当や店のメニューなどとして提供することもねらいの一つとしています。
会場では、はじめに同協議会の松田会長が、「時間も少なく、みなさん苦労されたことと思う。開発のためにはこれからが課題だが、共通の目的を持って市に食文化を根付かせたい。また、国体、全国植樹祭に結び付け、さらに全国に発信したい」とあいさつ。
またこの事業の企画・推進役で、創作協議会のメンバーでもある北秋田地域振興局の武藤冨士雄局長が、「北秋田の食材は良いものがたくさんあるものの生かしきれていなかった。『食の宝庫』をめざし、空港を利用して当地に食べにきてもらえる地域にして行きたい。そのためにも、お互いがライバルとして仲間として情報交換を行ない、新メニューの開発に取り組んでほしい」と期待を寄せました。
出品者を代表してあいさつした北秋田食品衛生協会の中島隆史会長は、「今回出品した方は、時間が少なく必ずしも満足の行く出来栄えではなかったと思うが、まずは全員の気持ちを一つにして盛り上げていくことが大事。さらに出品者が増えていくことを願っている」と、この事業への意欲を述べていました。
出品されたメニューは、飲食店、宿泊施設など24の事業者から34品。内訳は、比内地鶏をメインとしたものが20、山の芋が9、こはぜが5(うちお菓子3)。いずれも腕自慢の職人が工夫を凝らした和食、洋食、中華風の料理がずらりと並びました。
審査は、岸部市長、武藤地域振興局長ほか、JAや商工会で食材を担当している職員など13人の審査員が、味、香り、食感などを採点基準に行われ、料理部門、お菓子部門からそれぞれ最優秀賞「金のレードル(=お玉)賞」などが選ばれました。
料理部門の3位までと、お菓子部門の最優秀賞作品は、28日に開催される市産業祭の「渾身(こんしん)の一皿競演会」で披露されます。審査結果は次のとおりです。
【料理部門】
「金のレードル賞」
比内トリッコ本家(田中昭一代表)
「銀のレードル賞」
池田屋(村上一美代表)
「銅のレードル賞」
鷹巣観光苑(畠山幸子代表)
料理部門の最優秀賞「金のレードル賞」を獲得した比内トリッコ本家(田中昭一代表)の作品。写真上は、比内地鶏の調理メニュー。ムネ肉ともも肉の皮をカリッと、中を半生で焼きシンプルに仕上げたもの。ししとう味噌とキムネギソースが添えられている。下は、山の芋メニュー。山の芋をおろし、小さく切った野菜と一緒にくりぬいたかぶに詰めている。比内地鶏のそぼろで作ったあんをかけて食べる。きんかんを載せて彩りを加えている。
【お菓子部門】
「プラチナホイッパー賞」
鷹松堂(湊屋啓二代表)
(2006.10.24)