2006年10月28日
コンテンツ番号4698
第1回北秋田市産業祭が開幕
「見直そう 活かそう 郷土の資源」をテーマとした第1回北秋田市産業祭が28日から鷹巣体育館で始まり、会場は、農・工・商全般にわたる展示品の観覧や特産品を買い求める多くの人でにぎわっています。(→日程詳細)
合併初年度の昨年、産業祭(産業文化祭)は旧町ごとに分散開催されましたが、市全体の地場産業の振興や地域経済の活性化を図るため、市や商工会、JAなどで作る実行委員会が主催し、今年から一本化したイベントとして開催されたものです。
会場の鷹巣体育館には、午前10時の開館と同時に大勢の人が詰め掛け、ステージ前で開会セレモニーが行われました。始めに主催者を代表して伊藤公夫実行委員長が、「景気が回復しているというが、それは都会のことで地方では実感がない。今回から一本化して開催するのも、みんなで知恵を出し合い、一体となってイベントを盛り上げ、物産振興など地域経済に波及させることが目的。そのために、皆さんからもぜひ意見を出してほしい」などとあいさつ。
また、来賓の津谷永光県会議員が、「技術や農産物が一堂に集まり、これだけのものがこの地域にあるのかとあらためて感動した。あとは情報発信。来年は国体、再来年は全国植樹祭と大きなイベントが開催される。市や県でもバックアップし、PRに務めながら皆さんと一緒に北秋田を盛り上げたい」と祝辞を述べました。
出展した事業者の数は全部で49。館内では、JA農産物品評会や漬物、お菓子ほか特産品の販売、アパレル、木材、珪藻土などの事業者による企業製品の展示や販売、鷹巣農林高校、米内沢高校、鷹巣高校の学校活動の紹介、秋田内陸線や大野台工業団地のPR、鷹巣技術専門校の展示・販売が行われているほか、ステージでは郷土芸能「五味掘餅搗踊り」が演じられました。
今回の産業祭では、市や県が市内の事業者などと連携し特産品開発に取り組んだ成果も発表されました。正午前、ステージ前で行われたのは「渾身(こんしん)の一皿競演会」。これは、魅力あふれる市独自の調理メニューの創作・開発などをねらいとした「第1回北秋田市新うめーもん品評会」で入賞した優秀作品をお披露目するもので、調理部門3、お菓子部門1の4事業者が入賞した作品の特長や完成までの取り組みについて紹介しました。また、産業祭に訪れた100人が抽選でこれらのメニューの試食に当選、商品化を前にした料理を味わいました。
また、特産品の需要の拡大及び品質の向上を図ることを目的として今年度からスタートした「北秋田市特産品推奨認定制度」で推奨認定を受けた44品目の特産品が展示され、訪れる人の目を引いています。
このほか、館内入り口で注目されていたのは、鷹巣建設技能組合(三沢正悦組合長)の組合員による全県技能競技大会と同様の課題で行われた競技の実演。同組合の青年部、壮年部の8人が、「振れ隅木、平タルキ」と呼ばれる小屋組みの一部を規定の6時間以内に完成させる、という競技に真剣な眼差しで取り組んでいました。
サブ体育館と屋外のテント村では「びっくり商業祭」が開かれ、格安商品や「やまと豚」などの特産品に財布のヒモも緩くなっていたようでした。
29日は、ステージで午前11時から国指定無形民俗文化財の根子番楽が披露されるほか、午後からはタレントの阿部十全さんの司会で「家の母ちゃん、父ちゃんのつくったものは日本一」が行われます。また、屋外(市民プール横)では森吉地区で生産されている地場産牛の大試食会が行われ、市民に「インディアン焼き」が振舞われます(数量限定)。
鷹巣技術専門校は、板金や木工、塗装の技術を作品で紹介。写真左は、京都・高台寺境内にある「時雨亭」の天上組み「傘亭」からヒントを得た「傘天井」。同校住宅サービス課の力作。また、小さな人なら住めそうな犬小屋や、漆かと見違えるようなウレタンの塗り製品も目を引いていました
(2006.10.28)