2006年09月05日
コンテンツ番号4680
「全国神楽大会ハヤチネ2006」〜岩手県花巻市
9月2日(土)、3日(日)の2日間、岩手県花巻市で開催された「民俗芸能 全国神楽大会ハヤチネ2006(実行委員長=大石満雄・花巻市長)」に本市・阿仁根子の根子番楽保存会が出演、全国から集まった神楽ファンを前に熱演しました。
花巻市は、岩手県の中央に位置し、霊峰・早池峰(はやちね)山の麓で伝承されてきた国の重要無形民俗文化財「早池峰神楽」を代表とする神楽や鹿(しし)踊りなどの郷土芸能で知られています。今年1月1日には、旧花巻市、大迫町、石鳥谷町、東和町の4市町が合併、新花巻市が誕生しています。
大会は、花巻市が独自に開催したもので、10年前の平成8年に開催された大会には本県から横手市(旧大森町)の霜月神楽が参加しています。今大会は、新花巻市の誕生と、昭和51年に全国に先駆けて国重要無形文化財に指定された早池峰神楽の指定30周年を記念し開催されたもので、早池峰神楽(岳神楽、大償神楽)など花巻市内の8団体ほか、石見神楽(島根県)、江戸の里神楽(東京都)、花祭り(愛知県)など全国から20団体が参加、観衆も2日間で約1万人が訪れました。
会場は、花巻市大迫町の愛宕山公園特設ステージ。多種多様な全国の神楽が一堂に会することから関心も高く、市内外から訪れた観衆が、およそ2千人ほどを収容できる大テント内で次々と披露される神楽を楽しみました。
神楽は、山伏が行った芸能「山伏神楽」の一種で、秋田では「番楽」と呼ばれることが多く、平成16年に国の重要無形文化財に指定された根子番楽のほか本海番楽(由利本荘市)、五城目町の番楽、能代市の鰄渕(かいらげぶち)番楽などがこう呼ばれています。
根子番楽保存会は3日(日)に出演、「尊我(そが)兄弟」、「鞍馬(くらま)」の武士舞いと「翁(おきな)舞い」の3演目を披露しました。根子番楽はリズミカルでテンポが速いのが特徴であることから、神楽を見慣れた会場の神楽ファンも「とても独特な舞いですね」と話していたようです。
(2006.9.5)