2009年09月13日
コンテンツ番号4669
フェンシング世界選手権に出場、来月2日から
イタリア・トリノで開かれるフェンシング世界選手権に出場する本市・合川出身の成田絢子(ひろこ)さん=東京都、25歳=が13日、父で市フェンシング協会会長でもある政志さん(合川高校教頭)とともに出場あいさつのため、岸部市長を訪問しました。
成田さんの実家は李岱。フェンシングの指導者として知られる父・政志さんの影響を受けながら、小学校3年生の頃からフェンシングに親しみ、合川中卒業後、聖霊短大付属高校で本格的にフェンシングを始めました。
高校時代もインターハイに出場するなど活躍、同競技の名門・立命館大学に進学しました。大学4年時の平成14年にはナショナルチームのメンバーに選ばれ、ポルトガルで開催された世界選手権に出場、初参加ながら個人・エペ※で61位という成績を収めています。
「ベスト16が目標」と抱負を語る絢子さん
その後、(財)日本フェンシング協会の職員として勤務しながら平成16・17年の全日本選手権では準優勝、また、平成14年以来ワールドカップに毎年参戦、オーストリアワールドカップ(H17)では8位、今年イタリアで開催されたワールドカップでは20位と、世界でも頭角を現しています。身長が170センチほどと長身で笑顔の素敵な成田さん。
成田さんは、「2002年の世界選手権では、初の国際大会参加で雰囲気もつかめなかったが、その後、各大会に参加し経験を積んだ。外国の選手は長身の選手も多く手ごわいが、ベスト16を目標に戦ってきたい」と抱負を述べました。
世界選手権は、9月30日から10月7日までトリノで開催され、個人種目男女(フルーレ、エペ、サーブル各4人が出場)と団体戦が行われます。成田さんは2日・3日に行われる個人エペと6日に行われる団体戦に出場します。また、本県からは女子フルーレのコーチとして合川高校出身の安部欣哉さん(秋田市役所)が参加することになっています。
岸部市長は、「今年は冬季オリンピックの開催地・トリノで本市出身選手が活躍した。その同じトリノでの国際大会。良い結果を待っています」とエールを送りました。
フェンシングとは
フェンシングは、剣を持った選手が1対1で互いを攻撃し、打突数を競うスポーツです。制限時間内に一定数の有効打突数に達するか、または制限時間経過後により多数の打突数を獲得した方が勝利となります。 現在は、「フルーレ」「エペ」「サ-ブル」の三種目が行われています。
フルーレ
日本では一番熱心に教えられている種目です。メタルジャケットを着用し、その部分のみが有効面となります 有効面となるのは腕を除く、胴体部分となっております。その部分に剣の先が触れ、500グラム以上の圧力がかかると 1ポイントとなります。
※エペ
見ている人に一番わかりやすい種目です。 有効面は全身。上はマスクから、下は靴までどこを ついてもポイントになります。両方の人が突いた場合はクードゥブル(両突き)となり両者にポイントが入ります。剣の先に750グラム以上の圧力がかかると1ポイントとなります。
サーブル
唯一、斬ることが得点になる種目です フルーレと同じくメタルジャケット(フルーレとは違うもの)を着用し、 有効面は上半身のみとなっております。 近年、女子でも開始され盛んになってきました。
(2006.9.13)