2006年09月23日
コンテンツ番号4651
終日太鼓づくし、第4回北秋田市たかのす太鼓まつり
綴子大太鼓などが登場する「第4回北秋田市たかのす太鼓まつり」が9月23日、大太鼓の館・野外ステージで行われ、すっきりと晴れ渡った秋空の下、大勢の太鼓ファンらが迫力ある演奏とパフォーマンスを楽しみました。
このイベントは、市観光協会鷹巣支部や綴子上町・下町大太鼓保存会など各太鼓団体で組織する「北秋田市たかのす太鼓祭り実行委員会(村井松悦実行委員長)」が主催。今年は市内から7団体のほか、ドラムサークル愛好会と大館市の田代太鼓振興会が出演しました。
開会式では、村井委員長が「太鼓まつりも今年で4回目。今年は出演団体も例年より少ないが、演奏する人と聴く人の心が一つになってお祭りは盛り上がる。会場の周りの田んぼは黄金色に色付いた。豊かな実りに感謝しながら一緒に盛り上げましょう」などとあいさつ、続いて来賓として北秋田市の吉田茂産業部長、津谷永光県議会議員が祝辞を述べたあと、公演が始まりました。
オープニングで観客を驚かせたのは、直径3.80メートルと3.33メートルの二張りの大太鼓が登場した綴子上町大太鼓保存会。7月14日・15日に行われる地元・綴子神社の例大祭で奉納される「出陣」「二つ奴」「輪打ち」の3曲を披露し、大太鼓の迫力を見せつけました。
続いて登場したのは、幼児から小学生を中心とする「婦団連ふるさと子ども太鼓」。かわいい衣装としぐさでの演奏に会場からは大きな拍手が送られていました。 また、毎年8月7日に開催される「森吉山麓七夕火まつり」のために結成された高校生中心のグループ「火まつり」太鼓が若さあふれる演奏で聴衆の目を引くと、鷹巣小学校の6年生44人による「鷹っこばやし」が「竹」と「樽」を組み合わせたパーカッションとリコーダーとのアンサンブルで熱演、ステージは一気に盛り上がりました。
また、綴子下町の大太鼓保存会は、ステージ正面に大太鼓一張りを横向きに設置しての舞台設定。長烏帽子に奴袴姿の「露払太夫(つゆはらいたゆう)」が口上を述べると、太鼓とともに例大祭で奉納される三匹の獅子が登場、大太鼓の伴奏で「獅子踊り」を披露する、という初めての趣向でした。
観客も参加したのは「ドラムサークル」。リズムを身体を使って楽しみ、ストレスを発散することで心身ともに健康になる、全員が参加者で観客のいない音楽活動ともいわれています。ステージにはグループのメンバーとともに、吉田産業部長なども飛び入り参加、「ジャンベ」というアフリカ発祥の太鼓で簡単なリズムを観客席の拍手に合わせて演奏、打楽器による新しい音楽スタイルを紹介しました。
この後、婦団連たかのすふるさと太鼓が着物に担ぎ太鼓での艶やかな演奏を見せ、また結成以来20年を越える伝統を持つ鷹巣ばやし普及会と田代太鼓振興会が、持ち前のテクニックで熱演、大きな拍手を浴びていました。
トリを取ったのは綴子上町、下町両町による四張りの大太鼓演奏。最も大きい太鼓は直径が3.8メートル(上町)、二番目に大きいものが3.71メートル(下町)、これにさらに二つの大太鼓が加わり、計四張りの大太鼓が澄み切った秋空に轟きました。それぞれ独自の演奏法があり、普段は一緒に演奏されることはないだけに、観客らも大満足の様子でした。
会場となった大太鼓の館は、 綴子の大太鼓ほか世界各地の太鼓が展示され、その多くは直接触ったりためし打ちができるなど、実際に体験できる展示内容です。綴子にお越しの際は、ぜひ一度大太鼓の館にお立ちよりください。
(2006.9.23)