2006年09月26日
コンテンツ番号4648
集落で取り組む薬師山一帯の環境整備〜今泉自治会
能代市との市境に位置する薬師山(標高187m)は、冬季、家族連れなどでにぎわうスキー場として知られていますが、中腹から山頂にかけての眺望にも優れ、鷹巣盆地や大野台、森吉山などを一望できる隠れた名所にもなっています。
この時期、黄金色に彩られた田園と米代川、遠くにそびえる森吉山の眺望は最高。また、スキー場ゲレンデの中腹には、地元今泉自治会が雑草を刈り込んで造形した秋田わか杉国体のキャラクター「スギッチ」の巨大な浮き彫りが、国道を通るドライバーらの目を楽しませていますが、ゲレンデ内の散策でも景観を楽しんでもらおうと植栽したコスモスが満開となり、さらに景観の魅力が高まっています。
今泉地区には国道7号線沿いに、秋田県緑地環境保全地域に指定されている通称「大堤」がありますが、ここは、堤と堤の中ほどにある小島の鳥居(弁天様)、周辺の樹木などと併せた景観に優れた場所。文化4年(1807年)、当時の羽州街道沿いにあったこの場所を通った江戸時代の紀行家・菅江真澄も「松のおもしろく生えている池があった。弁財天の祠のある小島が人手で造られたように見え、水鳥なども養い放しているようであった」(『おがらの滝』の口語訳〜鷹巣町史)と、その景観を愛でています。
今泉自治会では、地区住民や今泉地区を訪れる人に親しんでもらおうと、これからもスキー場をはじめ一帯の環境整備を行ないたい、としています。
(2006.9.26)