2006年08月02日
コンテンツ番号4639
マックスバリュ東北「イオンタウンたかのす」
鷹巣地区・栄字中綱地内(あけぼの町)に大型店の建設を計画しているイオングループのマックスバリュ東北(本社:秋田市)の関係者が8月1日(火)、市役所で岸部市長と面会し、大型商業施設「イオンタウンたかのす」の計画概要を説明しました。
市役所を訪れたのは、同社開発本部秋田・山形開発部の會田利雄部長ら2人。出店が予定されている現・JA集荷センター周辺の土地について「地権者全員の賛同が得られた」ことからこの日の説明となったものです。計画によると、開店は来年の秋の予定。8万7930の敷地に1万8千の店舗を建設、雇用は350人前後、約40億円の売上を見込んでいます。
店舗計画はスーパーマーケットのマックスバリュを核店舗に、テナントしてホームセンター、総合家電店、ドラッグストア、100円ショップ、靴・かばん店、書籍、婦人衣料、ファミリー衣料、カジュアル衣料、携帯ショップ、めがね、リサイクルショップ、コインランドリー、アミューズメント、ATM、地元専門店棟、各種飲食店、医療・クリニックなど20棟前後を予定。駐車台数は1600台。
同社では、就業機会の拡大として雇用350人のうち地元をはじめ市内から約8割を採用する計画といい、農産物の販路拡大でも地元農産物を積極的に購入し、特設売り場での直販などを実施するほか、市民の情報交換の場として郷土芸能の発表の場や個人・グループ、団体等による文化活動の場を提供する計画です。
あけぼの町への大型店進出をめぐっては、平成4年に当時のジャスコ(現イオン)と伊徳が同一の土地に相次いで出店を表明したことから地権者も分裂、一帯の土地が一本化できない事態となりました。また、当時の町商工会などが2社の同時進出は既存商店街に大きな影響を与えるとして調整を求めたものの協議は進まず、建設計画が10年以上にわたって中断したままとなっていました。
こうした事態を打開しようと平成15年10月、町の呼びかけで地権者代表と事業者、町当局3者による「鷹巣町活性化利用対策検討委員会」を設け、地権者の一本化に向けた話し合いが行われたものの、合意に達することができず、その後地権側から2店舗での出店の意向が示されていました。
なお、一帯は農業以外での利用が規制されている「農業振興地域」となっていることから、商業施設等の建設のためには規制を除外する手続き「農振除外」が必要。このため伊徳側は従来からの土地について除外申請の書類を提出、またマックスバリュ側は昨年秋に現計画地について申請書を提出、指定の除外を求めています。
鷹巣地区への大型店出店についてはこのほか国道7号線沿いに「ジョイス」が出店計画を表明しています。岸部市長は、翌2日に開かれた定例記者会見の中で、「『イオンタウンたかのす』の出店で、『伊徳』『ジョイス』と合わせ消費者流出の歯止めになると思う」と述べています。
(2006.8.2)