2006年08月13日
コンテンツ番号4615
郷土芸能で先祖の供養と豊作を願う 合川
お盆の行事として集落に伝わる郷土芸能が8月13日、合川の李岱地区と川井地区で行われ、駒踊りと奴踊りが披露されました。
「李岱駒踊り」
李岱地区の郷土芸能である「李岱駒踊り」の起源は、300年以上前に遡ると伝えられています。戦国時代の騎馬武者の戦いを表現し、秋田藩主佐竹義宣公の秋田転封の時に踊られたのが始まりとされており、能代の道地(能代市道地地区)の古老より踊りを拾得したといわれています。
昔は15歳〜42歳の男子ばかりの「若勢団」で踊られていましたが、戦後まもなく青年会が組織され、その後演者の減少により親子会の参加を得て現在に至っています。踊りは、囃子に合わせ奴がぶっこみで入場。楕円形状になり、まわり奴・扇奴・したふき奴などを踊り、続いて、駒がぶっこみで入場し、さんば・ぬりもどし・かまくらなどの駒踊りをします。
「川井駒踊・奴踊」
川井地区の郷土芸能である「川井駒踊・奴踊」の起源は、古老談によると、慶長の初期関ヶ原戦後に遡ります。秋田藩主佐竹義宣公が秋田へ転封の際、失意の旅情を慰め士気を鼓舞するため、随従者で行われた武士の道中芸が、その後は能代市道地村藤原家の祖先より米代川舟運での停泊時に伝授され、藩主の巡業をはじめ各地域の豊作祈願、敬神崇祖の伝統芸能として若者中心に伝承されており、お盆や祭などで披露されています。
駒は、堅木で馬カシラを作り、手綱と蛇金を付け、後部には尾毛と馬旗を付ける。騎士の鎧には堅板に布を張った鎧板と腰垂を付け、白鉢巻・扇子・白足袋・草鞋の装束。馬の毛は、栗毛(月夜に兎)・鹿毛(牡丹に唐獅子)・青毛(竹に虎)・アン毛(鯉の滝登り)の六騎で構成されています。