2006年08月15日
コンテンツ番号9714
平成18年度北秋田市成人式
新市誕生後2回目となる「北秋田市成人式」が8月15日(火)、市文化会館で開催され、新たに449人が大人の仲間入りを果たしました。今回の成人式の対象者は、昭和60年4月2日から昭和61年4月1日に生まれた方。うち約350人が出席し、午後2時30からの式典に臨みました。
式典には新成人のほか、市及び市教育委員会、市議会、民生児童委員などの関係者、また、卒業当時の中学校長、担任教諭らが出席し、式典を見守りました。
君が代斉唱のあと岸部陞市長が、「二十歳になるということはこれまで年齢で制約されていた権利が広がるとともに、その分、責任や義務を負うこと。この責任・義務を果たしていくことがたいへん重要。様々な経験を通して大人としての自覚を醸成してほしい」と期待を述べ、また市のまちづくりの状況に触れながら「皆さんはたいへん厳しい時代に成人を迎えられたが、逆にこれをバネとしてそれぞれの夢に向って自分らしい生き方を見つけてほしい」などと激励しました。
来賓祝辞、記念品贈呈などをはさみ、奈良太吾(なら だいご)さん=北秋田市増沢=が新成人を代表してあいさつ。この中で奈良さんは、ふるさと北秋田市を自分たちの誇りとしてしっかりと心に刻んでいくこと、大人としての自覚と感謝の気持ちを忘れず、たくましく生きていく決意をしっかりと誓っていました。
式典の後、阿仁荒瀬出身で会社経営者の白川好光さん(60)の記念講演が行われました。白川さんは、不遇な生い立ちや身体障害といった逆境をバネに歩んできた自身の人生に触れながら、「社会を生き抜く力は、学力や知識だけではない。やりとげようとする情熱や忍耐力がそれを補ってくれる。これから壁にぶつかることもたくさんあるかもしれない。しかし、あまり深刻にならず、プラス志向で取り組めばいつかチャンスが訪れる」と激励、最近では全国から心の悩みについて相談が寄せられるという白川さんの説得力のある講演に、新成人も最後まで聴き入っていました。
この後参加者たちは、友人たちとの再会を喜び合いながら、それぞれの出身の地区などで旧交を深め合っていたようでした。
新成人に「二十歳の抱負」を聞きました
石川智也さん(男、会社員=米内沢)
地元の高校(米内沢高校)卒業後、東京都内に就職したが、都合により6ヶ月でUターンした石川さん。「自然豊かな生まれ故郷で頑張りたい。現在の仕事も、北秋田市で生きがいを見出して続けられるよう磨きをかけたいと思う。自分を見守って来てくれた家族のためにも、長男として一生懸命に仕事と地域のために頑張りたい」
齋藤真実(まなみ)さん(女、勤労学生=青森県五所川原市)
看護師を目指し、青森県の病院勤務のかたわら看護学校で学んでいる齋藤さん。「母が地元・市立阿仁病院の看護師。その母の姿を見てきて自然と『職業は看護師』と目指してきた。今の職業を通して、人のために尽くしたいと思って毎日頑張っている。目標は母。いつの日か肩を並べられたら最高」
鈴木義子(よしこ)さん(女、学生=秋田市)
国際教養大学(国際教養学部3年)で国際的な専門知識を学んでいる鈴木さん。「秋田の地で育てていただいたので、秋田に貢献できるような人材になりたい。公務員志望です」と しっかりとした目標を語ってくれました。
吉田宇宙(たかみち)さん(男、会社員=川井)
板前として地元の飲食店に勤める吉田さん。式典前は出席者の受付で一役。「今の仕事は最高に楽しい。将来は独立して店を持つのが夢。悪いことをすると名前が出るのも大人。甘えは許されない。子どもたちの見本になれるような大人になりたい」
(2006. 8.15)