2006年08月30日
コンテンツ番号4593
北秋田市議会全員協議会
第6回市議会臨時会が閉会したあと、市役所会議室で市議会全員協議会が開かれ、市当局は統合病院(仮称 北秋田市民病院)建設の進捗状況等を説明しました。
統合病院については今年3月7日、基本設計業務を締結、北秋田市民病院(仮称)建設委員会等で各検討課題について協議を行いながら、準備が進められてきました。6月23日には建設用地の取得が議会で承認され、また27日の建設委員会では施設の骨格などが確認されています。
今回の全員協議会は、基本構想で掲げた標ぼう診療科目数が、建設委員会での検討の結果、22科から21科に、また病床数が354床から330床にそれぞれ減ることに伴い、病院規模の大きな変更になることから、全員協議会での説明となったものです。
はじめに岸部市長が「基本設計が少し遅れていることから、11月着手予定の実施設計にも影響するかもしれない。案件は、今回建設計画に係る病床数の変更等があったことから、これまでの進捗状況を説明するもの。ぜひご理解いただきたい」とあいさつ、協議に入りました。
はじめに担当の赤石医療推進課長が、昨年5月から現在に至る病院建設に係る経緯と今後のタイムスケジュールを説明、また標ぼう診療科については、「歯科」と「歯科口腔外科」は別科とせず歯科口腔外科1科とすること、精神科病床を48から50に2床増やし、一般病床は300から274に26床減らし、その結果科目数は1科目減、病床は24床の減となることなどを説明しました。
これに対し議員からは「病床数を減らした理由は」、「精神科を含め医師の確保は大丈夫か」、「外来センターはどうなるのか」などの質問が出され、岸部市長はそれぞれ「(実際の現場で診療にあたる予定の)厚生連が各階での必要数を精査した結果によるもの」、「オープン時には(医師不足の一因となっている)研修医制度が終了していること、秋田県は秋田市に偏在しているものの精神科医の数は全国平均よりも多く、県との協議や働きかけ次第で確保できる余地は大きい」、「分院制度は赤字を生む原因となっているので(厚生連が)外来センターをも運営するのは難しいだろう。開業医やその師弟にやっていただくことも良策ではないかと考える。いずれにせよ、外来センターは必ずやる」などと説明しました。
また、「統合病院のオープンはまだ先の話。米内沢病院は来月退職する予定の医師も多く心配。統合病院につなぐためにも今をよくすることが先決。かつては論文を頻繁に発表するような指導的な医師もいたからこそ患者が集まってきた。あの頃のような病院にするために熱心な医師を確保できないか」とする質問も出されましたが、岸部市長は「おっしゃるとおりだが、施設的にも医師が集まるような環境ではなくなってきているのが現状。もちろん退職される分の医師確保には努力したい」と答えていました。
この後、市当局は「訴訟物の価格が100万円未満の訴えの提起に関すること」など8項目について市長の専決処分事項を指定することをお願いし、議会では議会運営委員会で協議することを確認しました。
参考:統合病院建設に係る進捗状況に関する説明資料
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(2006.8.30)