2006年07月12日
コンテンツ番号4575
綴子神社例大祭の当番町・上町集落
7月14日、15日は通称「大太鼓祭り」と呼ばれる綴子神社例大祭。祭り本番を控え、当番町の綴子上町集落では、大太鼓の演奏や獅子踊り、奴踊りの練習に熱が入っています。
お祭りでは、直径3.8mの日本一大太鼓をはじめ数張りの大太鼓や獅子踊り、奴踊りなどが綴子神社に奉納されます。下町集落と1年交代で行われる奉納行事は2年に一度の晴れ舞台とあって、太鼓演奏のベテランから若手が受け持つ獅子踊りと奴踊り、そして子どもたちの奴踊りまで練習に熱が入ります。
練習は獅子踊りと奴踊りが6月26日から始まり、7月10日と11日には踊りのほか大太鼓のバチの練習が夜7時から集落内の綴子児童館で行われました。大太鼓は日頃から大太鼓の館などで演奏する機会があるものの、祭り本番では「奉納行事」という神聖な機会とあって、演奏者全員のバチや笛の音がしっかり同調するように、年長者の指導で念入りに調整が行われていました。
また、子どもたちも30度を越える蒸し暑い中、練習に汗。男の子の奴踊りや女の子が発表する「太鼓踊り」で、何度も反復しながら所作を確認していました。
綴子神社例大祭での奉納行事は7月14日の宵宮が夜7時分から(6時40分出陣行進開始)、15日の本祭りが午前11時30分から(出陣行進開始11時)、綴子上町地区で行われます。
バチの練習は笛の節回しに合わせ、床に座ってマットを叩き、リズムを合わせます。本番では直径3メートルを越える太鼓の上下で打つため、体勢の維持がたいへんなことや、複数の太鼓に距離があることからすべての打ち手のバチを同調させるのはたいへん難しいと言われます。
現在伝えられている上町の大太鼓の曲は5曲。うち奉納行事では3曲を演奏します。また、中小の太鼓は獅子踊りの伴奏として使われ、笛はそのリード楽器となります。篠笛は音を出すのが難しく、名人になるのにはかなりの年数が必要と言われています。
小学生までの男の子は、獅子踊りと奴踊りを受け持ちます。かつては20人近い人数で踊ったこともありましたが、今年は7人で伝統の踊りを披露します。
上町では女の子は創作の「太鼓踊り」でお祭りに参加します。当日はそろいの半てんに化粧を施した晴れ姿で観衆の前に登場します。