2006年07月21日
コンテンツ番号4565
知的障害者更正施設「合川新生園」
本市・木戸石にある知的障害者更正施設「合川新生園(成田貞子園長、利用者100人)では、利用者のプログラムの一つとして、カブトムシの養殖が行われており、今年も7月上旬から園舎の裏に設けられた養殖小屋の巣箱で羽化が始まり、たくさんの成虫が誕生しています。
同施設の利用者は、100名中、重度・高齢者がおよそ70%。利用者一人ひとりの能力や特性に合わせながら、日常生活や訓練に努めており、カブトムシの養殖も施設利用者が自然と触れ合うとともに、子どもたちに夢を与えることなどを目的として20年ほど前に始まったものです。
新生園で育てたカブトムシは人気も高く、毎年市内外からたくさんの注文があります。現在では、「どんぐり班」と名付けられた14人の利用者と支援員(職員)が共同で飼育しています。
りんご箱大の木製の箱に、腐葉土を入れた巣箱は、天敵に襲われることもなく、りんごなどのエサをたっぷりと与えられた環境はカブトムシにとって快適そのもの。今年は、例年に比べ2週間ほど羽化が遅れたようですが、約20箱の巣箱にオス100匹、メス150匹ほどが元気に動き回っています。
繁殖期は8月上旬くらいまで。新生園ではオスは一匹300円、メスは200円で販売しています。飼育は、腐葉土(園芸用は農薬を使っていないもの)と朽木をケースに入れ、霧吹きなどで湿らせた状態にしておきます。飼育ケースは風通しのよい日陰に置き、エサはりんごやバナナなどの果物を与えます。スイカは水分が多すぎることから、おなかをこわすこともあるためあまりお勧めできないそうです。
新生園の利用者が心をこめて育てたこの元気なカブトムシ、今年も子どもたちや愛好者に夢を与えてくれそうです。購入を希望される方は、直接合川新生園までご連絡ください。
- 連絡先
「合川新生園」 北秋田市木戸石字才ノ神沢35-35 TEL:0186-78-3191
(2006.7.21)