2006年05月17日
コンテンツ番号4490
内陸線と鉄道沿線の風景を一冊の写真集に
大館市のアマチュアカメラマン工藤寿(くどうひとし)さんがこのほど写真集「秋田内陸縦貫鉄道」を出版、鉄道ファンや内陸線の関係者などの間で話題となっています。
工藤さんは昭和32年生まれ。お父さんが旧国鉄職員だったことから幼少時から鉄道に興味を持ち、奥羽線電化間近の昭和48年にSLの撮影を始めました。高校時代には北海道を中心にSLを追い、その後しばらく鉄道写真から離れていましたが、4年前の平成14年に鉄道写真の撮影を再開し、翌15年には秋田内陸線の魅力に取り付かれ、秋田内陸線を応援するボランティアグループ「内陸線サポーター」の一員としても活動しています。
写真集は全104ページ。春から冬の4章で構成され、早春の山里を行く内陸鉄道から黄金色に光る稲穂の中を行く列車、そして厳冬の渓谷を走る姿など、四季折々の内陸線と沿線風景が詩情豊かに表現されています。
工藤さんは、あとがきの中で「内陸線は一番のお気に入りの路線となっていました。風光明媚(めいび)な四季の風景や山里の豊かな風土に恵まれていて、撮れば撮るほど魅力を増していきました」と内陸線撮影に込めた思いを語っています。
写真集は、秋田内陸線の鷹巣駅、阿仁合駅、角館駅、急行「もりよし」車内などのほか、一般の書店でも5月下旬から販売されます。1冊2,100円。なお、掲載されている写真の一部は工藤さんのホームページでもご覧になれます。
(2006.5.17)