2006年03月20日
コンテンツ番号4426
北秋田市での思い出を胸に巣立つ
山村留学まとび学園(園長・三澤仁市教育長)の修園祭が3月20日、市学童研修センター(三木田)で開かれ、関係者約40人が出席のもと、一年間親元を離れ、北秋田市の自然に囲まれて生活した子どもたちの門出を祝福しました。
まとび学園は、旧合川町で平成5年より継続している山村留学制度で、一年間受け入れ農家と山村留学センターを交互に生活しながら合川南小学校に通学し、自然体験や農家体験などをします。今年度は、山野井淳仁さん(茨城県・小5)、小松玉麻果さん(千葉県・小5)、江幡雄樹さん(滋賀県・小4)、本多和平さん(埼玉県・小3)の4人が山村留学生活を送りました。
はじめに佐藤弘之教育次長が「みなさんは、まとび学園で野菜づくりや米作り、手作りのミソ体験、キャンプ活動、登山、スキー大会など数多くの体験をしてきました。4月からはそれぞれの新たな生活が始まりますが、まとび学園で学んだことを存分に活かし、時には思い出しながら学業に励んでください」とあいさつ。
続いて子どもたちが、自分たちで育てた米や野菜の収穫、スキー、山菜採り、登山、伝統行事万灯火の体験など、一年間の生活を発表し学園での思い出を振り返りました。 また、子どもたちの保護者からは「子どもを預け、寂しくて泣いたこともありましたが、大きく成長した姿をみると、本当に預けて良かったと思っています」、「私たち親も学園の行事に参加できて、子どもそうですが私たちにとってもふるさとができました」などの言葉が寄せられました。
まとび学園思い出の作文を紹介します
「まとびの一年」 3年 本多和平
ぼくは、この一年でいろいろなことをやってきました。苦しいスキーの練習、畑仕事など、あきらめないでがんばってきました。センターでは、時間のある時は、キャッチボールなどをしました。
キャッチボールでは、バントの練習をしたりして楽しかったです。夏のヨット、カヌー活動では、主にカヌーをしました。だいたい終わって最後には、みんなで飛び込みをしてびしょぬれになって楽しかったです。
けれども生活では、注意されることが多かったので、ざんねんでした。 農家では、かまくら作り雪あそびなど農家のお父さん、お母さんお兄さんたちに、いろいろおせわになりました。農家のお父さんと、上のまさよしお兄さんには、魚のつり方を教えてもらいました。下のゆきのりお兄さんには、走ることを教わりました。お母さんには、料理や、おり紙を教えてもらいました。
今年一年おせわをしてくれて、本当にありがとうございました。今年一年をふり返ってみると、ぼくは、この一年で体力がつきました。この体力を生かして勉強やスポーツをがんばりたいです。そして、家に帰ってもきそく正しい生活をつづけたいです。
「まとび学園」 4年 江畑雄樹
ぼくは、この一年楽しかったこと、がんばったこと、つらかったことがありました。初め、ぼくは、雪遊びがしたいだけでまとび学園に来ました。でも、まとび学園に入ってから、いろいろがんばりました。
がんばったのは、ジャンボカボチャの穴をほるのや、みそを作るのや、米作り(田おこし、しろかき、田うえ、いねかり、はさがけなど)や、太鼓や、旅活動の計画や、マラソンや、しゅうかく祭の自由研究などですが、もっとがんばったのがあります。それは、スキーです。ピンチヒッターだったけど、米内沢では、四十位でした。あと、校内スキー大会では三位でした。もっともっとがんばった大会があります。それは、田沢湖のスキー大会です。二十五分で二十二位でした。でも大会にでるために、いっしょうけんめい一日一日スキーの練習をしたおかげで、こんなにいいせいせきをだせました。
ほかにも農家では、大館空港にいったり、クマ牧場にいったり、ドライブしたり、パーティーなどもしました。農家で一番の思い出は、いつも雨の中で北欧の杜で遊んだことです。また、農家で花火を見たいと思ってます。
この一年間は、本当に楽しかったです。 一年間おせわになりました。ありがとうございます。来年は、また来たいと思っています。とくに野球をがんばりたいです。
「まとびで経験したこと」 5年 小松玉麻果
私がまとびで、一番心に残ったのは、旅活動です。計画する前は、はやく行きたいなと思っていたのに、計画していると、行けるかなと不安に思いました。実際に行ったときは、おさいふをなくしてさがしたり、バスに乗りおくれたり、人に道を聞いたりしました。はずかしかったけど、そのような経験は、これからのためになると思うのでよかったです。それに、自分たちでこんなことができたと思うとうれしいです。
二番目はスキーです。初めは、ノルデックスキーなんて、聞いたこともなくて、まとびで初めて体験をしました。私は、夏の間に体力トレーニングをあまりやっていなかったので、おしではなく、パスカングの方を中心にがんばることにしました。でも、おしの方が速い時も多いので、体力をつけておけばよかったと思います。デデ杯では、とめが失敗して、タイムが悪くなったり、ちょっととまった時があったので残念です。でも、がんばれたのでよかったです。
三番目は農家で、畑でやじり探しや、熊牧場に行ったり、編み物をしたり、温泉につれて行ってもらったり、秋田のことを教えてもらったりしました。農家入り、センター入りは荷物が重くて大変でした。でも4月に比べて3月は荷物が軽くなったような気がしました。農家生活はとても楽しかったです。だけど農家のお母さんには、ごはんがおそかったりしてめいわくをかけてしましました。
4番目は学校で、みんなと仲よくなれて、いっしょに遊んだりしました。活動や勉強なども、ちゃんとがんばれました。 私はまとびに来て、このようないい体験ができてよかったです。
「一年間のまとび生活のふりかえり」 5年 山野井淳仁
僕は、この一年間で心に残る事は、三つあります。一つ目は、マラソンです。運動会や、北欧の杜学童マラソン大会でメダルやいい成績がとれたのでよかったです。
二つ目は、海づりです。去年は、小さいのを一匹しかつれなかったけど、今年は三十センチぐらいのを三、四匹つれました。今年は去年よりつれたのでよかったです。
三つ目は、スキーです。今年も大会班でやりました。今年は、去年よりも大会でのすべるきょりが多くなり、つかれたけれど米内沢でも阿仁部でも、去年よりいい成績でした。しかし、田沢湖では去年よりタイムは良かったけれども、順位は7位から11位で負けてくやしかったです。
農家の生活で心に残る事は、二つあります。一つは、あゆっこに行った事です。大会の二日前や、大会後つかれてるときに行きました。
二つ目は、マタギの湯に行った事です。しゅうかくさいで僕が、しかけの事を調べたときに、和平とお父さんと僕で、マタギの湯で、しかけとかの道具をいっぱい見てきました。
学校生活で心に残る事は、三つあります。一つ目は、運動会です。1キロメートルを走り、あと十秒ちょっとで学校の新記録だったのでおしいと思いました。
二つ目は、校内スキー大会です。去年も今年もメダルがとれたし、六年生の淳也君にあと五秒の所までおいつけたのでよかったです。
こうして、スキーやマラソン、いろいろな活動ができたのも、福田さんや石川先生、澤藤さん、農家のお父さん、お母さん、家のお父さん、お母さん達のおかげです。来年もくるのでよろしくお願いします。本当に一年間ありがとうございました。