2006年02月14日
コンテンツ番号4400
〜根子集落(阿仁)で伝統の小正月行事〜
阿仁根子集落で小正月行事として伝承されている「門舞い(獅子舞)」が2月14日、根子児童館で行われました。同集落には、「村の鎮守様」として祀られている観音堂に家内安全や五穀豊穣などを祈願する観音講(家々を順番に廻る)が組織されており、その縁日である旧暦1月17日に当番の家で厄年の人々を含む地域の住民を招き、獅子の舞いで一年間の厄を払い安全を祈願するという伝統行事です。
会場となった児童館に集ったのは厄年対象の数人を合わせた約60人。繭玉をかたち取った団子も飾られた大広間には笛、太鼓のお囃子に2頭の獅子が登場し、集まったの人々の頭を次々に噛みながら軽快な舞を披露しました。
この獅子の舞いとお囃子を担当する人々を「門舞連中」と呼んでいますが、この面々は、国の重要無形民俗文化財の指定を受けている「根子番楽」の保存会のメンバーでもあり、普段の番楽の練習に加えて、毎年正月過ぎあたりからこの稽古に励んでいると言うことです。
ひと昔前までは、家々を練り歩く「門舞い」として近隣地域にも多く継承されてきた民俗行事でありましたが、根子集落においても時代と共にその姿が合理化、縮小されて今日に至っています。