2006年01月18日
コンテンツ番号4358
~平成17年度第2回「生き生き健康教室」~
生活習慣病の予防などを目的とした「生き生き健康教室」が1月18日(水)、市保健センターで開かれ、健康に関心のある市民およそ80人が「がん」の予防をテーマとした講話に耳を傾けました。
この教室は病気予防のため旧鷹巣町当時から継続して開催されているもので、今年は生活習慣病の予防をテーマに4回の教室が計画され、2回目の今回は、乳がんと大腸がんの原因や予防が取り上げられました。講師は、市内の開業医「うえだクリニック」院長の上田忠医師。
上田講師は、プロジェクターを使い、実際の症例などを写真で紹介しながらわかりやすく説明。「食生活の欧米化とともに日本でも大腸がんが増えており、秋田県は全国1位。がんの発生因子であるタバコやアルコールを控えること、それに食生活の改善と適度な運動で予防することが大切」「日本では3万8千人が乳がんと診断されている。女性では第1位。22人に1人がかかる病気。早期には自覚症状がないが、しこりの自己診断が有効。この病気にもアルコールや肥満がよくないとされている」などと生活習慣の改善ががん予防に効果的であることなどを話されました。
紹介されたスライドには、切除後の大腸がんや末期の乳がん患者の患部の状態を写したものなど見る人によってはショッキングな写真も紹介され、それだけに聴講者の皆さんは、がんの恐ろしさをあらためて感じていた様子でした。
講師の上田忠医師
講話終了後の質疑応答では、検診の受診の仕方や回数などについて質問が出され、「大腸がんは、便の検査だけでは見落とされることがあるので、内視鏡やバリウムなどより効果的な検査を2、3年継続して受け、何もなければその後は2、3年おきの受診でもいいでしょう。また乳がん検診は毎年受診したほうが効果的です」と答えていました。
生き生き健康教室は、このあと2回開催され、2月8日(水)には骨そしょう症、2月23日(木)には歯周疾患について市内の医療機関から専門家をお招きし、講話が行われる予定です。時間は午後1時30分から。市内にお住まいの関心のある方であればどなたでも参加できます。お問い合わせは、市保健センターまで(TEL:0186-62-6666)。