2006年01月23日
コンテンツ番号4351
~平成18年第1回市議会全員協議会~
今年最初となる市議会の全員協議会が1月23日(金)、第1回臨時議会終了後に市交流センターを会場に開かれました。これは、来月に予定されている2月定例議会に上程を予定している、(財)市森吉観光公社とマタギの里観光開発の借入金に対する市の損失補償案についての説明を行ったものです。
2社とも、北秋田市の観光振興を担う拠点施設(森吉山荘、クウインス森吉、阿仁打当温泉、阿仁熊牧場など)を管理・運営する事業者としてそれぞれ、旧森吉町と旧阿仁町から市の誕生とともに引継がれてきた財団法人(森吉観光公社)と第3セクター(マタギの里観光開発)です。
市では、両社とも指定管理者制度による管理運営を予定しているものですが、新年度からの資金繰りを予測した場合にどうしても現時点での「借入金」の手当てが必要となり、融資を受ける金融機関からの条件となる債務保証を市で受け持つというもので、森吉観光公社で1千万円(返済期限:2ヶ年)、マタギの里観光開発は3千万円(返済期限:5ヶ年)をそれぞれ秋田銀行から借り受ける計画となっています。
新年度からの経営を、人件費の削減 収益性のある営業の展開による売上アップ 経費の徹底した見直し(削減) 不採算事業の撤退 等々を営業戦略として合理化・効率度の高いものにしたい、という市長局とそれぞれの経営責任者の説明に対して議員からは主に次のような質疑が出されました。
- 現在までの事業運営の問題点は何で、その課題解決のポイントは?
- 旧態の「行政依存体質」の改善が至上命令でなければいけない。
- 職員(従業員)の意識改革、自助努力が急務である。
- 「指定管理者」となるであろうから、厳しい営業感覚が必要でないか。
- 経営改善(赤字解消)の具体像が見えないのだが、どうか。
これらの質疑や要望に、「社員教育を徹底させたい」「様々な改善計画を実行する」「指定管理者としての経営責任を負ってもらう」「収益をあげる商品開発にトライしたい」等々、旧態依然の形に陥らないような新たな視点で経営を目指す事などを示して、資金借入れ後の事業運営に理解を求めました。
来月の下旬から予定されている2月定例議会では、この借入金に伴う市の損失補償案件と同時に、2社の指定管理者に係る「市の公共施設の管理者指定」の議案も上程されることとなっております。