2006年01月29日
コンテンツ番号9629
秋田声楽研究会第22回定期公演
秋田声楽研究会(三澤由美子代表)による第22回定期公演 が1月29日(日)、市文化会館で開かれ、市内外から訪れた音楽ファンらが、本格的なオペラを楽しみました。
同研究会は昭和63年、地域の音楽活動の活性化を目指し大館市や旧鷹巣町など北鹿地方の音楽指導者や音楽教諭などによって組織化され、以来18年にわたり音楽活動を続けています。定期公演はその一環。中央から著名な演出家や声楽家などを招き、会員らと共同作業で作り上げた公演は、本格的な音楽の魅力を根付かせてきました。
今回の上演作品「泥棒とオールドミス」「アマールと夜の訪問者」はいずれもアメリカを中心に活躍している作曲家ジャン・カルロ・メノッティ(1911〜)の作品。「泥棒と〜」は1939年、ラジオオペラとして作曲されたエスプリの効いた作品、また「アマール〜」はキリスト生誕を訪ねる東方の三賢者という聖書のエピソードを題材とした作品で、奇跡を扱ったストーリーと明快で親しみやすい音楽によって20世紀のオペラの中で最も数多く上演される作品の一つといわれています。声楽研究会でも昨年に続いての2度目の公演になりました。
キャストは、日本を代表するバリトン歌手・福島明也(二期会)のほかは、声楽研究会の会員に地元有志と子どもたちを交えた地元合唱団がすべて。また、「アマール〜」では地元バレエ団の子どもたちが軽やかな動きでバレエを披露しました。
会場を埋めた観衆は、会員らがこの数ヶ月にわたり練習を重ねた本格的な舞台に引き込まれていました。