2007年12月19日
コンテンツ番号4319
市議会12月定例会が閉会
(2007.12.19)
先月の30日から始まった12月定例市議会の本会議が19日、市議会議事堂で再開され、各常任委員会委員長から付託された議案の審議報告のあと、上程された議案、陳情等についての質疑、討論、採決などを行い、20日間にわたった議事日程の全てを終了しました。
今回の定例会で審議されたのは、19年度一般会計及び特別会計補正予算案をはじめとする予算案件が11件、条例の制定及び一部改正案12件、市有各種施設の指定管理者指定案件21件、18年度各会計決算認定案及び陳情8件などのほかに、人権擁護委員候補者等の人事案件。上程された63件中、「大太鼓の館の指定管理者指定案」ほか2件(陳情案件)を除く60件が原案通りに可決・採択されました。
各常任委員会委員長から、それぞれが所管した議案等についての審議経過と結果について報告が行われ、これらに対する質疑や討論のうえに採決が行われました。
このうち、福祉教育常任委員会から報告のあった議案「補助器具センターたかのすの指定管理者の指定」について、▽選定過程などが指定管理者の手続条例の規定に違反すると思われる、との理由による少数意見の報告と反対の討論が行われて賛否が問われましたが、無記名投票の結果、賛成多数(賛成17・反対7)で可決されました。
また、産業建設常任委員会からは、「選定委員の評価点数の低い申請者が候補者となるのはおかしい」「市から交付される指定管理料の少ない方が候補者となるべき」との理由で、否決とすべきと報告された「市大太鼓の館の指定管理者指定」の議案をめぐって、4人の議員から、「条例上では、委員が総合的判断の基に決定すると謳っているので、(点数とかの)結果によるものでなくともいいと思う」「否決とする判断のポイントは何か」などとする質疑が出されましたが、起立採決の結果、指定案は賛成少数で否決となりました。
続いて、9月定例議会に上程され継続審議扱いとなっていた18年度の各会計の決算認定案について、決算特別委員会から認定すべきとの報告が行われました。この報告に対しても、 ▽財政の健全化、財政危機等の懸案事項に対する答弁などに真摯な姿勢が見られない▽病院事業会計の決算は2つの病院(阿仁病院と市民病院)のものとされるが、市民病院分の決算は承認できない―などとする少数意見とともに、数名の議員から、財政の各種指数や税収等の未済額への対応などの質疑の有無について質問がだされましたが、起立採決の結果、賛成多数で認定されました。
このあと、秋田内陸縦貫鉄道存続特別委員会(原田醇一委員長)から、存続に関する陳情書を採択する旨の報告と、市当局からの阿仁合及び大阿仁財産区の管理委員選任案及び人権擁護委員候補尾者推薦案の人事案件が上程されましたが、全会一致で同意されました。 最後に、豪雨災害復旧対策特別委員会(庄司憲三郎委員長)から、これまでの調査活動の中間報告として、▽農業災害へは支援制度の緩和措置が必要▽被災者への生活支援期間の延長が望ましい▽災害対策として避難場所の早急な対応が重要―との 調査結果が報告されました。
なお、阿仁合財産区と大阿仁財産区の管理委員及び人権擁護委員候補者は次のとおりです。―敬称略―(順不同)
阿仁合財産区管理委員(7名)
- 湊栄興(60歳・阿仁荒瀬)
- 吉川将祥(69歳・阿仁銀山)
- 梅邑芳男(62歳・阿仁吉田)
- 舘岡鉄美(58歳・阿仁荒瀬川)
- 春日慎一(67歳・阿仁水無)
- 大野重夫(61歳・阿仁小渕)
- 福田肇(45歳・阿仁小様)
大阿仁財産区管理委員(7名)
- 柴田 春美(78歳・阿仁中村)
- 加賀谷金一(71歳・阿仁戸鳥内)
- 西根 欽一(71歳・阿仁幸屋)
- 伊東 弘美(70歳・阿仁伏影)
- 松橋 英捷(65歳・阿仁幸屋渡)
- 山田 昌蔵(61歳・阿仁根子)
- 松橋祐蔵(60歳・阿仁比立内)
人権擁護委員候補者
- 長岐純一(67歳・七日市)
- 三浦宏幸(60歳・米内沢)