2007年11月10日
コンテンツ番号9602
第2回浜辺の歌音楽祭
(2007.11.10)
第2回浜辺の歌音楽祭(加賀隆寛実行委員長)が市文化会館で開催され、児童生徒やコーラスグループが「浜辺の歌」などの合唱曲を発表、ホールに美しい歌声を響かせました。
主催は市教育委員会。「浜辺の歌」をはじめ、優れた童謡などを数多く作曲し、日本を代表する作曲家として知られる米内沢出身の成田為三(1893 -1945)を顕彰するとともに、歌声のあふれる活気あるまちづくりにつなげることを目的として開催されている音楽祭です。
今年の音楽祭には、園児から、小中学校、一般のコーラスグループなど昨年を上回る22団体が参加、約620人が出演しました。 (→出演団体)
開会式では市教育委員会の三澤仁教育長が、冒頭で成田為三作曲の秋田県民歌の出だしの部分を歌い、発表を待つ小学生らが少し驚いたところで、「成田為三が作曲した秋田県民歌は、日本三大県民歌の一つといわれる。わか杉国体開会式でも披露されたが、為三はあらためて偉大な作曲家だと再認識した。私も大観衆の前でいつかはこの名曲を歌いたいと思っていた。皆さんも、このステージで歌ったことはずっと心に残る思い出になる。今日はお腹の底から声を響かせて練習の成果を発揮して」などとあいさつ。
岸部市長の祝辞、また加賀実行委員長が記念演奏者で鹿角市出身の声楽家・安保克則氏、講師で大館市出身の橋本祥路氏を紹介したあと、午前・午後の2部構成でプログラムが始まりました。
午前中の第1部には「浜辺の歌キッズ」「コールもりよし」「合川東・北小学校」など12団体10グループ、午後からは、「綴子小学校」「森吉中学校」「あかしや合唱団」など10グループが出演。各グループは、「りすりす子栗鼠」「浜辺の歌」など為三が作曲した曲1曲を含め、それぞれ2曲から3曲を発表しました。
1・2年生が出演した前田小学校は、2曲目でお父さんたちのギター伴奏に合わせて「また会える日まで」を歌い、会場をアット・ホームなムードで包み込みました。また、指揮者はほとんどが先生や指導者でしたが、鷹巣南中学校は生徒の北嶋慶一君(3年)が務め、男女51人が心を一つにして「浜辺の歌」と「大地讃頌」の2曲を歌い上げました。
1部・2部とも、大館市花岡町出身の作曲家・橋本祥路(しょうじ)氏による講評が行われました。第1部では、「どのグループの発表も歌に込められた思いがとてもよく表現されていた。また、ステージ発表は例えば伴奏はピアノで、と形式にこだわることもない。前田小学校は、お父さんたちのギター伴奏で歌ったが、両親と一緒に発表することも音楽の楽しみ方の一つ」と説き、また、「かつて『思い出』は『思ひ出』、『追いし』は『追ひし』などと、はっきりと発音しない『い』は『ひ』と表記していたが、これは歌詞のことば一つにも感情を込めているから。歌詞に込められた思いを意識しながら歌うとより表現力が高まる」などと、感想を述べていました。
2部の講評のあと、橋本氏の指揮で出演者全員が会場のお客さんと一緒になって「浜辺の歌」を合唱し、音楽祭を締めくくりました。
【発表された曲の一部をご紹介(抜粋)】‥曲名をクリックしてください)
- 「赤い鳥小鳥」(成田為三作曲)=はまべのうたキッズ
- 「きのこ」=(鷹巣中央・東保育園)
- 「前田小学校校歌」(成田為三作曲)=前田小学校
- 「またあえる日まで」=前田小学校&父兄有志
- 「奥森吉讃歌(夢の中)」=コールもりよし
- 「奥森吉讃歌(くまげらの森)」=コールもりよし
- 「りすりす子栗鼠」(成田為三作曲)=合川東・北小学校
- 「さくら」=鷹巣中学校
- 「浜辺の歌」(成田為三作曲)=鷹巣南中学校
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