2007年11月23日
コンテンツ番号9610
第17回鷹巣祇園太鼓審査会
(2007.11.23)
鷹巣地区の太鼓グループ「鷹巣祇園太鼓振興会(今立明会長)」による「第17回鷹巣祇園太鼓審査会」が11月23日、市文化会館で開かれ、会員らが力強いバチさばきで演奏技術を競い合いました。
鷹巣祇園太鼓振興会は昭和60年、旧鷹巣町の「太鼓の里づくり構想」に合わせ、鷹巣銀座通り商店会の青年部が九州・小倉に伝わる「祇園太鼓」に取り組んだのが始まり。その後、会の活動目標に青少年の健全育成、生涯教育の奨励などを掲げ、各地区の小学校などで太鼓の指導を続けながら、現在に至っています。これまで育った会員は1500人以上。この日も小中学生を中心に150人以上が審査会に臨みました。
開会式でははじめに今立会長が、「小倉祇園太鼓を鷹巣で披露したのが、この鷹巣祇園太鼓の出発点で、本日はその小倉祇園太鼓の藤江龍夫先生を九州小倉からお迎えして、審査会ができることに感激しております。現在では、22年前に巣立った子どもの2世の子どもたちが鷹巣祇園太鼓を学習している。会の活動も30年が一つの目標だが、これからも太鼓のまちづくりに向けて活動を継続したい」などと22年の活動を振り返りながらあいさつ。
来賓として、三澤仁北秋田市教育長が「今立会長が一念発起して始めた、鷹巣祇園太鼓の活動も22年目を迎えて、この地域に根ざした活動になり、大人から子どもまで手と手を取り合って続けてきた祇園太鼓の演奏を通して、地域の子どもたちの粘り強さやしつけ、あいさつなど健やかな育成にもつながっている」などとあいさつし、この後、個人の部から審査が始まりました。
祇園太鼓は、2人の打ち手が太鼓の両面に横向きに立ち、ジャンガラ(摺り鉦)と呼ばれるリズム楽器に合わせて打つのが基本。左手を逆手に使うことなどからリズムに合わせて調子よく打つためには訓練が必要で、太鼓の中でも難しい演奏法といわれています。
審査のポイントはばちさばき、力強さ、リズム感、チームワークなど。個人の部では6小学校区※から12組、団体の部には綴子小学校区、鷹巣小学校区など6つの小学校区が参加、この日に合わせて練習を重ねた成果を発表し、会場を埋めた満場の聴衆を魅了しました。(※小学生を中心とし、未就学児、中高生なども含めた構成単位)
また、合川地区にある心身障害者福祉施設・合川新生園の「祇園太鼓クラブ」がゲストとして出演、大きな拍手を浴びていました。「鷹巣盆唄太鼓と盆踊り」では会場の手拍子に合わせての太鼓演奏と艶やかな踊りを披露しました。また、鷹巣中学校や鷹巣南中学校の生徒、保護者による演奏の後、審査会の締めくくりとして「小倉祇園太鼓《平成の無法松》藤江龍夫と鷹巣祇園太鼓の100人打ち」の勇壮な演奏で会場は最高潮に盛り上がりました。フィナーレでは全員で昴を合唱して審査会を閉じました。
講評では、審査委員長の小倉祇園太鼓の藤江龍夫先生が、「小学1年と6年では、打つ力も技術も差があるわけですが、全員が自分の力を出して一生懸命に太鼓を演奏していた。一番驚いたのは、みんな礼儀正しいことだ。小倉祇園太鼓よりも素晴しい。小倉のみんなにも報告して鷹巣に負けないように頑張りたい」」と講評を述べました。また、表彰式では、藤江先生から小倉祇園太鼓審査会の最優秀賞に贈られる盾と同じものを鷹巣祇園太鼓振興会に寄贈され、審査委員長賞の団体の部に贈られました。
審査結果は次のとおりです(敬称略)。
【個人の部】
最優秀賞 西小学校区 津谷雪乃・成田瑠衣
優秀賞 中央小学校区 見目咲季・吉田旬子
【団体の部】
最優秀賞 西小学校区
ばちさばき賞 中央小学校区
リズム感賞 鷹巣小学校区
力強さ賞 南小学校区
礼儀作法賞 綴子小学校区
じゃんがらとの調和賞 東小学校区
チームワーク賞 合川新生園祇園太鼓クラブ
審査委員長賞(小倉祇園太鼓藤江龍夫賞)
個人の部 東小学校区 村上瑠風
団体の部 南小学校区