2007年10月19日
コンテンツ番号9652
森吉山ダム
平成23年完成予定の森吉山ダムの堤体盛立完了式典が10月19日、北秋田市根森田地内の堤体で行われ、関係者や地元小学生や住民約180人が参加して盛立の完了を祝うとともに、23年度の完成に向けさらなる整備促進を願いました。
式では東北地方整備局の南哲行河川部長が「地権者及び関係機関の支援でまもなく森吉山ダムが完成する。ダムを景気に広域的な地域づくりの核として、四季折々の姿をみせる森吉山麓をはじめとするこの地に多くの人があつまり地域がますます発展することをお祈りする」と式辞を代読。
森吉山ダム建設促進期成同盟会会長の岸部市長は「9月16日から18日の集中豪雨により当市では甚大な被害を受けている。昭和47年の米代川氾濫の災害時に被害の軽減を図ろうとダム建設に着手以来32年、長年にわたりご尽力いただいた方々、先祖代々住み慣れた地を提供いただいた地権者の皆様には心からの感謝を申し上げる。治水、利水に大きな役割を果たし、周辺観光への活用にも期待している。同盟会としても活動を強化したい」」と祝辞を述べました。
引き続き、ダム工事事務所の寺谷正路所長が「最終盛立」を宣言し、記念盛立として重機による盛立や、人力で締め固めていた古来の「千本搗(つ)き」「蛸(たこ)搗き」を実施。千本搗きを地元米内沢、前田、浦田の3小学校6年児童約70人が、蛸搗きを来賓や一般の方々が行い盛立を完了。また参加者全員がリップラップ材(ダム堤体の表面の大きな石の間にはさめる小さな石)にメッセージを書き込みました。
最後に代表者によるくす玉の開披を行い、ひもを引くと、くす玉から「祝 森吉山ダム堤体盛立完了」の垂れ幕が現れ、参加者は万歳三唱で節目を祝いました。
全体の工事進ちょく率は本年度、事業費ベースで92・4%。今後は、取水、放流など管理、機械電気設備工事が中心となり、県道比内森吉線の一部付け替え道路工事については、延長9・5キロのうち2・4キロを残すだけで、来年6月の全国植樹祭までに供用開始を予定しています。