2007年09月09日
コンテンツ番号9688
第7回北秋田市縄文まつり
国指定史跡「伊勢堂岱遺跡」ほか市内の縄文遺跡をPRする秋のイベント「縄文祭り」が9月8日(土)、市交流センターで開催され、子どもたちや歴史ファンらが縄文づくしの1日を過ごし、古代のロマンに思いをはせました。
このイベントは、同遺跡が国の指定史跡に指定された平成13年、遺跡に関心を持ってもらい、また子供たちにも体験学習の場を提供しようと始まったもので、今年で7回目になります。
伊勢堂岱遺跡はあきた北空港(大館能代空港)そばの台地上に位置する縄文時代後期前半(今から約4000年前)の遺跡で、平成7年に同空港アクセス道路建設に先立つ発掘調査で発見されました。環状列石(ストーンサークル)や配石遺構、掘立柱建物跡、土壙墓、捨て場など、多くの祭り・祈りの施設が見つかり、大規模な祭礼の場ではないかと推測されています。遺存状態がよく学術的価値が高いことから、平成13年1月、国の史跡に指定されました。
午前11時から行われた開会セレモニーでは、市教育委員会の吉田正作教育次長が「今日伊勢堂岱遺跡を見学してきて、関係者のみなさんが誇りとしていることを実感した。世界文化遺産という大きな目標があるが、皆さんの地道な活動を大切にしたい。太古に思いをはせながら今日一日を楽しんで」とあいさつ。このあと、同遺跡ワーキンググループの関口ヨシさんが「伊勢堂岱遺跡を市の宝として大事にしていこう」と開会宣言をしました。
会場では、土偶や当時の装飾品だった「勾玉(まがたま)」づくりコーナー、弓矢の的当て、火おこし体験コーナーなど盛りだくさんのイベントで、縄文時代をPR。土偶づくりでは、伊勢堂岱遺跡出土の土偶ほか、白坂遺跡から出土した「笑う岩偶」の型も用意され、伊勢堂岱遺跡ほか市内から数多く発見されている縄文遺跡にも関心を持ってもらおうとの工夫もされていました。「火おこし体験コーナー」は、「舞いぎり式火おこし」という道具を使って火をおこしますが、子どもたちはなかなかコツをつかむことができず、ワーキングのメンバーやスタッフなどに教えてもらいながら、挑戦していました。