2006年09月19日
コンテンツ番号9015
秋田わか杉国体炬火採火式・リレー出発式
(2006.9.19)
秋田わか杉国体の開会まであと10日となった9月19日(水)、国体炬火(きょか)の採火式と大会旗・炬火リレー出発式が阿仁比立内の「道の駅あに」で行われ、「阿仁マタギの火」と命名された炬火が、リレー隊よって本市と上小阿仁村、大館市を巡りました。
「炬火」とは、オリンピックの「聖火」にあたる火のこと。県内9地区で採火され、リレーにより全市町村を巡ったあと、開閉会式会場となる県立中央公園陸上競技場に設置される炬火台で9つの炬火が合火され、大会期間中、選手達の活躍を見守り続けます。
本市では、17・18日に発生した水害被災者の心情に配慮するため、リレーについては各地区を巡る予定だった「走者リレー」を急きょ中止し、上小阿仁村までの自動車リレーのみとしました。
午前8時30分から道の駅あに駐車場で行われた採火式には、岸部市長、武藤冨士雄北秋田地域振興局長、市議会議員、大阿仁小学校の全校児童ほか市民多数が参加、特設された「マタギ神社」の前で厳粛にセレモニーを行いました。
はじめに種火となる火が、「マイギリ」と呼ばれる道具を使って起こされました。このあとマタギ姿の松橋吉太郎さん(74)が火をろうそくに移してマタギ神社に奉納、猟友会のメンバー約20人とともにマタギ伝統の儀式「山達(やまだち)の儀式」を行いました。
「山達式の儀式」は、マタギが猟のため山に入る際、猟の拠点としたマタギ小屋で猟の成功と安全を守る伝統の儀式。マタギ神社に祀られた山の神様に供物を供えたほか種火のついたろうそくを立て、「オンケンピラヤソーワーカ」などと独特の呪文を唱えて火を清めるとともに国体の成功を祈りました。
清められた火は岸部市長の持つトーチに移され、炬火台に点火されると、式典を見守る人々から大きな拍手が沸き起こりました。
このあと岸部市長は、「自然に恵まれ、マタギという独特の文化が育ったここ阿仁地区での採火式開催は、神聖な炬火を採火する上でまことにふさわしい。この火のもとで各競技に参加する選手たちには、存分に力を発揮してほしい」。
また武藤地域振興局長は、「昭和36年の秋田国体開催時、私は小学校6年生だったが、炬火リレーのことを今でもはっきり覚えている。わか杉国体に地域みんなで取り組むとともに、よい思い出になるように、この日のことも忘れないで」などと、特に全校で参加した大阿仁小学校の児童にむかって呼びかけました。
式典の最後には、炬火がリレー隊に委託され、白バイ隊の先導で会場を出発、次のリレー会場となる上小阿仁村と最終会場地の大館市に向かいました。
本市での競技は、30日の山岳競技から始まり、10月9日まで4地区5会場で開催されます。(→詳細はこちら)
なお、走者リレーは急きょ中止が決定したため、国体実行委員会では新聞等で市民の皆様にお知らせしましたが、連絡が行き届かず各リレー会場に足を運ばれた方も多くいらっしゃいました。このことに対し、深くお詫び申し上げます。