2007年09月22日
コンテンツ番号9676
2007 .9.17集中豪雨による22日現在の状況
(2007.9.22)
北秋田市内では、集中豪雨による被害を受けた森吉、合川地区の各集落、道路などで被災6日となる22日も復旧作業に追われています。
市災害対策本部が22日現在(一部19日)でまとめた災害状況によると、建物被害は住宅の床上浸水が243棟(鷹巣7、合川84、森吉150、阿仁2)、床下浸水が120棟(鷹巣8、合川65、森吉42、阿仁14)の計363棟。また、道路被害(市道)は鷹巣地区が坊沢・大向線など5路線、合川地区が川井神社線など18路線、森吉地区が桂瀬駅前線など5路線、阿仁地区が荒瀬川線など7路線の計35路線。農地の冠水は2,125ha(鷹巣597.3ha、合川1,200ha、森吉298ha、阿仁30ha)などとなっています。
また、管内の農家が飼育している比内地鶏5,500羽が死んだほか、JAあきた北央の比内地鶏製造施設や農畜産物集出荷施設(きりたんぽ製造施設)などが浸水し、機械及びコンピュータ設備等が被害を受け、さらにストックしていた製品(肉、スープ、きりたんぽ)45トンが廃棄処分となりました。
特に深刻な床上浸水などの深刻な被害を受けた森吉地区の阿仁前田、大渕集落などでは、被災直後泥まみれとなった家の中の清掃作業は一段落したものの、浸水し使えなくなった家財道具や作業小屋の泥の撤去などが続いています。
家の中の片付けは人の力が頼り。しかし、手伝ってくれる親戚がそばにいない世帯や高齢世帯では後片付けもままならない状態です。市の職員も、保健師による高齢者に対する健康相談や後片付けのお手伝いなど被災直後から支援体制をとっています。また、NPO法人国際ボランティア学生協会(下村誠代表理事)の先発隊6人が20日、ボランティア協力のために現地入りし、21日には、米内沢高校、合川高校、鷹巣農林高校3校の高校生が現地でそれぞれ泥出しや家財道具清掃などのボランティア活動を行っています。
各家庭から排出されたごみも膨大な量となり、臨時の集積所となった阿仁前田河川敷には電化製品、家具、ふとんなどの家財道具がうずたかく積もり、被害の大きさを見せ付けています。
この被害で、県は北秋田市に災害救助法を適用、22日には寺田県知事ほか県の関係者が市を訪れ、阿仁前田、大渕、浦田、米内沢、合川地区の被災カ所を視察し被災者を激励したほか、県の幹部らに道路の復旧などを指示していました。
17日、阿仁吉田の大岱橋付近で車ごと阿仁川に流されたとの目撃情報があり、家族から北秋田署に行方不明の届け出があった女性については、消防ほか県警者の懸命の捜索にもかかわらずいまだに安否が不明のままであることから、明日23日も継続して捜索が続けられます。
なお、一般家庭の電気、電話、水道、下水道についてはほぼ復旧し、現在断水している合川の増沢集落も24日中には普及する見込みです(停電は奥森吉の森吉山荘、そま温泉など一部施設のみ)。
対策本部では、今後も逐次情報を把握しながら被災市民の対応にあたりたい、としています。被災に関するご相談等については、下記までご連絡ください。
お問い合わせ先
市民、市の施設などについて
北秋田市災害対策本部
TEL:0186-62-1111(北秋田市役所)
国道105号線、県道など県の施設について(⇒状況はこちら)
秋田県災害対策部(北秋田地域振興局) TEL:0186-62-1251
北秋田地域振興局建設部 企画道路課 TEL:0186-62-3111
ボランティア協力について
北秋田市災害ボランティアセンター(森吉福祉センター)
TEL:0186-72-3494 0186-72-5260