2007年09月23日
コンテンツ番号9673
第21回もりよし合唱祭 橋本五郎氏の講演も
(2007.9.23)
第21回もりよし合唱祭が9月23日(日)、市文化会館で開催され、市内外から出演したコーラスグループ10団体がホールに美しいハーモニーを響かせました。
主催は森吉地区を中心に活動しているグループ「コール・もりよし合唱団」(近藤雪美代表)。同合唱祭は「浜辺の歌」などで知られる米内沢出身の作曲家・成田為三を顕彰するため、昭和62年に当時の森吉町教育委員会、成田為三顕彰会などの後援で、第1回目が開催されています。
今回の公演は、節目となった昨年の第20回コンサートを成功裏に終え、さらに本格的なステージを目指そうと、会場を本拠地の森吉コミュニティセンターから市文化会館に移し開催することになったもので、本年度市が制度化した「市民提案型まちづくり事業」が活用されました。
出演団体も、「はまべのうたキッズ」「浜辺の歌音楽館少年少女合唱団」「MMC」「る・それいゆ」「レディース・コリーナ」「コール・もりよし」の市内団体のほか、能代市の「フラワーコーラス」、男鹿市の「大野恭子と歌う仲間たち」、大館市の「大館フラウエンコール」、また上小阿仁村からは結成後初デビューとなった「コール・せせらぎ」と、市内外のグループが一堂に会しました。
ステージは2部構成。第1部では、「る・それいゆ」と「コール・もりよし」がカーペンターズの「Sing(シング)」を歌いオープニング。このあと年少児などからなる「はまべのうたキッズ」がかわいい歌声で童謡「赤い鳥小鳥」など2曲を歌い観衆の目を細めさせたあと、フラワーコーラスが中田喜直作曲の「夏河」、トワ・エ・モアが歌った「誰もいない海」をしっとりとした歌い上げ満場の観衆を魅了しました。
このあとも各グループが日ごろの練習の成果を披露、トリをとったコール・もりよしは「私の顔(武鹿悦子作詞・服部公一作曲)」「虹(村田さち子作詞・松下耕作曲)」の2曲を披露し、会場を女性コーラスの美しいハーモニーで満たし、感動を伝えました。
また、第2部では読売新聞特別編集委員でテレビなどでもおなじみの橋本五郎氏が「私にとってのかけがえのない人生の師」と題して講演。橋本氏は、昭和21年琴丘町(現三種町)生まれ。慶応大学法学部政治学科を卒業後、読売新聞に入社、浜松支局勤務を皮切りに本社社会部、政治部次長、論説委員などを経て日本テレビのキャスターや東京大学経営協議会委員なども務められています。
講演では、ジャーナリストととしての半生に触れながら、日本の政治や地方経済の状況、また福祉のあり方などについて事例を挙げてわかりやすく話され、聴衆は、テレビと変わらない氏の親しみやすい話しぶりにとても感銘を受けていたようすでした。
講演後のフィナーレでは出演者と会場全員が一体となって成田為三が作曲した「浜辺の歌」「秋田県民歌」の2曲を歌い、合唱祭を締めくくりました。