仮設住宅、被災住宅の解体などについて市民から相談～災害総合相談窓口

災害に関するあらゆる相談業務を開始

（2007.9.25）

２５日に開設された「災害情報相談窓口」。第一日目には被災住宅の解体や仮設住宅などについて１１件の相談がありました(写真は前田出張所内の相談窓口）

集中豪雨被害の後始末で復旧作業が続く２５日、森吉、合川、阿仁の３支所及び前田出張所に「災害対策総合相談窓口」が設置され、市民からの災害に関する相談業務が始まりました。

開設第１日目は、窓口の設置についての情報が行きわたっていなかったこともあり、電話や訪問による相談があったのは前田出張所の１１件のみ。このうち５件は、被災して家に住めなくなった市民からの仮設住宅の要望と家屋の解体要望。

このほか、泥上げの費用負担や消毒剤散布の要望、損害保険に関することなど、これからの生活に切実な相談が寄せられました。

相談にあたった市の担当者は、災害対策本部への報告の中で、「切実な相談ばかり。中には仙台市など遠隔地に住む家屋の所有者からの相談もあった。住宅の解体については、市にできることは解体した廃材の運搬だけなので、個人負担が大きく困惑しているようだ。仮設住宅ついても関係者と協議を進めているが、要望している市民に対しては誠実に対応したい」と、述べていました。

市では、常設相談窓口での業務のほか、２９日と３０日には被災者の多かった増沢、大渕、阿仁前田の３集落の市民を対象に被災地説明会を開く予定です。

森吉地区では、秋田わか杉国体の山岳競技が３０日から始まることなどから、特に森吉支所の職員の負担が増すため、阿仁前田の復旧作業への支援体制も本庁舎、各支所全職員の調整を図りながら対応を図ることとしています。

なお、停電が続いていた奥森吉の森吉山荘と杣温泉については、２５日午後４時過ぎに復旧し、これで市内の電話・電気・水道は完全復旧しました。

また、これから秋の観光シーズンを迎え、奥阿仁の名勝「安の滝」、奥森吉の「ノロ川」などへの入り込みが増えますが、「安の滝」に至る林道については、完全復旧しており通行には支障がありません。また、森吉山荘からノロ川に至る道路ついては、大型車両は通行不可となっています。

• 被災地説明会日程
  • 前田地区 ９月２９日（土）午後６時３０分〜 四季美館
  • 大渕地区 ９月３０日（日）午後６時３０分〜 児童館
  • 増沢地区 １０月１日（月）午後６時３０分〜 集落会館
    ※日程は当初予定から変更になりました。いずれの地区にも市長、副市長、教育長、建設部長、産業部長、支所長らが訪問し、説明と相談にあたります。