2007年09月28日
コンテンツ番号9667
28日、市と秋田県が被災世帯に見舞金を給付
(2007.9.28)
市災害対策本部(本部長=岸部市長)が取りまとめた集中豪雨被害による「床上浸水世帯」(市内251世帯)を対象とした見舞金の給付が28日、市内各所で行われました。
市の給付金は1世帯あたり10万円。同時に給付した秋田県からは、対象の世帯に20万円の給付となっています。
この日、市からは岸部陞市長をはじめ佐藤修助副市長や各支所長らが、また、秋田県からは武藤富士男北秋田地域振興局長らが出向きました。
給付場所は、被害の大きかった阿仁前田及び小又地区と大渕地区はそれぞれクウィンス森吉、大渕自治会館、合川増沢地区は増沢自治会館。それ以外の森吉、合川、阿仁及び鷹巣地区の被災世帯へは直接自宅を訪れ見舞金を届けました。
このうち、被害を受けた世帯が最も集中している前田地区(駅前及び小又等)への給付会場となったクウィンス森吉には、受付開始時間の午前9時前には対象となっている市民が続々と詰めかけました。
市と県の事務担当者による名簿の照合や印鑑の押印などの確認作業の後、岸部市長と武藤北秋田地域振興局長が「不便な生活の毎日でしょうが、頑張ってください」「県からも復旧へのお手伝いです」などと、訪れた一人ひとりに慰めの言葉をかけながら見舞金を手わたしていました。
見舞金の給付を受けた主婦(56歳・小又堂ノ下)は、「17日の夜はとにかく怖かった。駅前の勤務先からに自宅に帰ったが、殆んど何も出来ずに自宅を出て避難するしかなかった。 今は2階でどうにか寝泊りしているが、家具、電化製品など全てが廃品となった。大工さんに床下の補修を頼んでいるが、これから冬を迎えるのが辛い」と、悲惨な状況と心の内を明かしてくれました。
また、「このお金は大切に使わないといけない。周囲の励ましに心を強くしていかないと」と、受け取った見舞金に目をやりながら気を持ち直していました。
恐怖の災害から10日を経過しました。一見、きれいに片付いたかに見える街の通りでしたが、商店や住宅の中では今なお家人らが、家財道具の後片付けに追われていました。
各家々から排出された大量のごみはいったん阿仁川河川敷に集積され、大型ダンプで埋立地に運び出されていますが、運び出しが追いつかず、いまだにごみの山として残っている状態です。