2007年08月15日
コンテンツ番号4181
市成人式 350人が参加し成人を祝う
(2007.8.15)
新市誕生後3回目となる平成19年度北秋田市成人式が8月15日、市文化会館で開催され、新たに455人(男228人、女227人)が大人の仲間入りを果たしました。今回の成人式の対象者は、昭和61年4月2日から昭和62年4月1日に生まれた方。うち約350人が出席し、午後2時30からの式典に臨みました。
式典には新成人のほか、市及び市教育委員会、市議会、民生児童委員などの関係者、また、卒業当時の中学校長、担任教諭らが出席し、祝福しました。
君が代斉唱のあと岸部陞市長が、「二十歳を迎えた皆さんは、一人の独立した社会人として認められ数多くの権利や自由を得た。同時に、社会に対して大きな義務と責任を負うことになる。それゆえ、これからは成人としての自覚を持ち、自主自立の精神を持って自身の人生を歩んでほしい」となどと期待の激励の言葉を述べました。
来賓祝辞、記念品贈呈などをはさみ、鈴木崇大(たかひろ)さん=米内沢字七曲=が新成人を代表してあいさつ。鈴木さんは、「こうして成人を迎えることができたのも先生、友人、地域の方たち、そしてなりよりも家族のおかげ。『成人』の名に恥じないよう自らの意思と責任を持ち、そしてこのふるさと北秋田市を誇りとして人生を歩んで行きたい」と二十歳の決意をしっかりと誓っていました。
式典の後、北秋田市坊沢在住で第48次南極地域観測隊に参加した寺田司さん(33)による記念講演が行われました。寺田さんは大館市出身。大館工業高校を卒業後、平成4年に東光鉄工=本社・大館市=に入社、平成17年にはグループ企業のアトスへ移籍し、工事課主任として建設業務に携われています。
南極観測隊に参加したいきさつは、東光鉄工が手がける鉄製の建物「TOKOドーム」がこれまで南極・昭和基地の倉庫や格納庫として採用されており、現地で3棟目を建てることになったことから、グループ企業で建築工事会社の「アトス」に勤める寺田さんが設営要員に応募、選ばれたものです。
寺田さんは昨年11月に日本を出発し、12月に昭和基地に到着。今年5月に帰国するまで、通称「48(よんぱち)倉庫」と呼ばれたTOKOドームや無線アンテナの建設などに携わり、使命を終えて帰国しました。この間、南極観測船「しらせ」の隊員や医師など、本職が異なる隊員たちの協力で、極地での建設作業をまっとうしたこと、また過酷な自然の中でペンギンの生態や死を見つめた体験を紹介しながら、「自然界で人間は無力。人は一人では生きていけない。家族や仲間の支えがあってこそ生きて行けるのだと、あらためて学んだ」などと、新成人に社会人としての心構えを伝えていました。
講演の後、本市出身で今年成人を迎えた歌手・本城奈々さん(本名・九嶋奈々恵=本城字向屋敷出身)のミニライブが開かれ、本城さんがオリジナル曲「心に息」など4曲を披露。自分で選んだ道を信じて、前向きに生きていこう、とのメッセージを歌で伝えました。
この後参加者たちは、ホールで記念撮影をした後、友人たちとの再会を喜び合いながら、それぞれの出身の地区などで旧交を深め合っていたようでした。
新成人に「二十歳の抱負」を聞きました
伊藤和輝(かずてる)さん:学生=東京都小金井市(坊沢出身)
経営学を学ぶ大学3年生。二十歳になってから国民年金など行政関係の手続きを自分で行ったが、法律上も責任が重くなったんだ、と感じる。学資は主に奨学金。両親にはできるだけ迷惑をかけたくない。警察官を目指している。信号無視やたばこのポイ捨てなど小さな不正が気になる。
河田真祐加(まゆか)さん:会社員=鷹巣字平崎上岱
仕事はレストランでの接客やお菓子の販売。職場の先輩たちはみなさん親切。和気あいあいで楽しく仕事をしている。選挙も2回、期日前投票で経験した。母と祖母の3人暮らし。まだ二十歳の実感があまりないが、家族に心配をかけないよう、しっかりと働きたい。
澤藤匠(たくみ)さん:農業=木戸石
まだ実感はないが成人となったからには節度ある行動を心掛けたい。高校卒業後、旧平鹿町(現横手市)の果樹試験場で2年間、果樹(特にリンゴ)について学んだ澤藤さん、現在大野台ハイランドのそばで130アールのりんごを作っている。その他、今年4月からは、10アールの桃作りにも挑戦。昨年は、雪害によりりんごの木が折れるなどの被害を生じたが、今年は何とか現状にもどりつつある。 北秋田市内にも、もっと若い農家が増え、農業に活気を与えてほしい。
佐藤智夏子(ちかこ)さん:介護施設職員=鶴田
これからは、大人としての自覚を持ち、仕事や私生活を頑張りたい。将来は、介護福祉士の資格を取得し、より一層仕事に励みたい。施設利用者にとって、(介護員が)私で良かったと言われるような介護員を目指したい。
山田拓也(たくや)さん:学生=秋田市(阿仁上新町出身)
大人としての自覚はまだないが、これから色々な面で大人になっていきたい。まだ、自分の将来については決まっていないため、色々なことを学びじっくり考えていきたい。