2007年08月28日
コンテンツ番号9700
神秘的な「皆既月食」を観測
(2007.8.28)
神秘的な天文現象「皆既月食」が8月28日、日本各地で観測され、本市でも妖しい暗赤色の月を見ることができました。全国で見られる現象としては2001年1月10日以来約6年半ぶり。
皆既月食は、太陽、地球、月がこの順番で一直線に並び、月が地球の影に入って赤黒く見える現象。月食の間も月には地球の周囲で屈折した太陽の光がわずかに届き、光の成分のうち大気で散乱されにくい赤い光だけが到達するため赤く見えるそうです。
本市・鷹巣地区から観察したところ、月の一部が欠ける部分食から皆既食に移る午後6時50分前後は東の空の一部に雲がかかっていたことから見ることができず、食の最大(7時37分)に近づいた7時30頃から見ることができました。テレビ報道などでも紹介されたため、その時間外に出て空を見上げる人もいたようですが、赤い月はかなり暗いため、見つけにかったようです。
月の一部が地球の陰から抜ける皆既食の終わりは8時20分頃。ここからは赤い色が次第に失せ、通常の白い輝きに戻り、9時23分に部分食が終わり、明るく輝く満月となりました。
この間約2時間。うっすらと雲がかかることもあったものの、晴天に恵まれ、流れ星も観察できるなど光と影の天体ショーとなりました。