2007年07月27日
コンテンツ番号9743
韓国「木浦共生園」と本市「陽清学園」
(2007.7.27)
「秋田北・日韓交流協会」の招きで26日に来日した韓国木浦(もっぽ)市の児童擁護施設「木浦共生園」の子どもたちが同園の鄭愛羅(ジョン・エリ)園長らとともに27日、市役所を表敬訪問しました。
訪れたのは、日本の小学校から高校生にあたる同園の8歳から17歳までの子どもたち8人と鄭園長、職員、また両園の交流を進めている「秋田北・日韓交流協会」の中嶋修三会長ら12人。
木浦共生園は、1928年、キリスト教伝道師であった尹致浩(ユン・チホウ)が木浦市に創立、のちに尹氏の妻となり「韓国孤児の母」と言われている日本人、故・田内千鶴子さんが戦前から1968年に亡くなるまで、生涯をかけて3,000人もの孤児を育てたことで知られている施設。田内千鶴子さんの生涯はテレビなどでも紹介されているほか、1995年、「愛の黙示録」という題名で映画化され(日韓合作、石田えり主演)、日韓両国で感動を呼んでいます。
市内七日市・吉野郷(よしののさと)の児童養護施設・陽清学園(釜田一園長)の園児らが、この「愛の黙示録」を観賞し感動したことをきっかけに、その舞台となった共生園を一昨年8月に訪れ、6日間にわたる研修交流を行いました。この訪問をきっかけに、相互の交流を深めてもらおうと秋田北・日韓交流協会が設立され、今年度は同協会が共生園の皆さんを日本に招待したものです。
鄭園長は流暢な日本語で「ご招待いただき感謝している。来日は2回目。子どもたちにとってとても良い経験になると思うなどと」などとあいさつ。応対した佐藤副市長は「日本は文化的にも朝鮮半島の影響を受けている。韓国との定期便ができるなどますます近い国になっている。皆さんたちとの交流でさらに日韓の友好が深まることを願う」と歓迎のことばを述べました。
交流団は、30日まで陽清学園に滞在し同学園の児童らと交流を行うほか、本市の浜辺の歌音楽館や阿仁異人館、男鹿市の男鹿水族館などを見学、30日に秋田空港から帰国する予定です。また、29日には、秋田北・日韓交流協会が主催する日韓交流会(会場:市交流センター)に参加することになっています。