2007年06月03日
コンテンツ番号9010
第23回ふるさと踊りと餅っこまつり
(2007.6.3)
青空が広がるさわやかな初夏の一日となった6月3日、「第23回ふるさと踊りと餅っこまつり(和田テエ子実行委員長)」が鷹ノ巣駅前・銀座通りを会場に開催され、餅を買い求める人や見物客など終日多くの人出でにぎわいました。
同イベントは昭和59年、鷹巣町婦人団体連絡協議会(中嶋喜代会長)が、「唄と踊りと名物のまちづくり」を進めようと同年10月24日、鷹巣町婦人会総会フェスティバルとして実施した「通り踊り」や米代児童公園での餅の販売がはじまり。このイベントが元となって、翌60年から町商工会やJA、各地区婦人会などの協力で現在の名称で続いてきたものです。合併後は秋田内陸線の無料列車も運行され、今年も阿仁地区など市内各地からの見物客で終日にぎわいを見せました。
午前中は、駅前から約500mほどの目抜き通りを歩行者天国となり、餅の販売や、フリーマーケットなど各団体の出店のほか、餅引き伸ばし大会や秋田わか杉国体100日前イベントとして幼稚園・保育園児のスギッチダンスなども披露されました。特にメインの餅は、お焼きやごま餅、笹餅など種類も彩りも豊かで、午前10時の開店と同時に、飛ぶように売れていました。
また、ミニイベントとして行われた餅の引き伸ばし大会には100人ほどが参加、2つのチームに分かれて米を臼と杵でついた2升5合分の餅を慎重に伸ばしました。長い方の記録はなんと66.5m。もちろんその餅は終了後、お汁粉となって参加者のおなかに収まりました。
スギッチダンスには、たかのす幼稚園、鷹巣中央保育園など市内5つの幼稚園・保育園から70人が参加、かわいい踊りとしぐさで観衆の視線を引きつけていました。
この後、綴子下町大太鼓保存会の獅子踊り、アマチュアバンド「スプリング☆フォー」のライブ、金沢恵美子・晴子一行による民謡・歌謡ショー、レクリエーションダンスサークルによる「縄文踊り」が見物客を楽しませました。
午前中は、イベントに合わせ人権擁護委員会による啓発活動も行われ、岸部市長も一日人権擁護委員として街頭キャンペーンを行いました。
午後2時からのメイン行事「ふるさと踊り」の開始を前に行われた開会セレモニーでは、和田実行委員長が、「このイベントは、物産振興と地域交流を目的にはじまったもの。今年は46ぶりの秋田国体が開かれるが、来訪者をおもてなしの心で迎えるとともに、市を発信できるビジネスチャンスとしても捉えたい。景気が低迷しているが、太鼓と唄と踊りで好景気を呼び込みましょう」と呼びかけました。
また来賓の岸部陞市長は、「景気の回復は地方では実感がないが、こういうときほどみんなで一緒になって何かをすることが大切。このように多くの人でにぎわっている餅っこ祭りも携わる人の意欲が原動力。花火大会も心配している方も多いようだが、必ず開催します」と、市観光協会が主催者としては手を引いた米代川花火大会を別の形で開催することを断言していました。
セレモニーの後、のろしの合図で始まったふるさと踊りには、各地区婦人会など10団体から各40〜50人づつの踊り手が参加、餅を振舞う大八車と綴子大太鼓の先導で華やかな行列が始まりました。沿道を埋める観衆は、照りつける日差しを手で遮りながら、着物姿もあでやかな踊り手や、子ども太鼓のかわいいパフォーマンスに惜しみない拍手を送っていました。