2007年05月03日
コンテンツ番号5116
「伊勢堂岱遺跡ワーキンググループ」
(2007.5.3)
国指定史跡の伊勢堂岱遺跡でボランティアによる遺跡のガイドが3日から始まり、考古学ファンや家族連れなどが遺跡を訪れ、ガイドの説明に耳を傾けています。
伊勢堂岱遺跡は秋田内陸線小ヶ田駅付近の台地に位置する、縄文時代後期前半(今から約4000年前)の遺跡。平成7年、大館能代空港のアクセス道路建設に先立つ発掘調査で発見されました。環状列石や配石遺構、掘立柱建物跡、土壙墓、捨て場など、多くの祭り・祈りの施設が見つかり、大規模な祭祀場の跡ではないかと言われています。遺存状態がよく学術的価値が高いことから、平成13年1月、伊勢堂岱遺跡は国の史跡に指定されました。
ガイドは、「伊勢堂岱遺跡ワーキンググループ(佐藤喜美男代表)」の有志によるボランティアの協力により実施されているもので、毎年遺跡を閉鎖する11月までの土日、祝祭日に行われます。
第1日目となったこの日は、午前中3つのグループが訪れました。うち、大館市から訪れた6人の家族連れは、複数のストーンサークルが発見された伊勢堂岱遺跡の特徴や、配石が青森市の小牧野遺跡と類似している点、また遺跡のある土地の土壌が酸性が強いことから人骨などは見つかっていないこと、などの説明に熱心に耳を傾け、メモを取ったり配石遺構を写真に収めたりしていました。
一緒に訪れた、大館市立川口小学校5年の虻川優樹君は、「はじめてきたけれど、こんなに広いのを知ってびっくり」と、遺跡の規模に驚いていた様子でした。
ガイドを希望される場合は、事前に市教育委員会生涯学習課(TEL:0186-62-6618)までお申込ください。