2007年05月16日
コンテンツ番号2892
カップルの成立を目指し「北秋田市コウノトリ委員会」が発足
(2007.5.16)
結婚を望む人を支援することを目的として設置された「北秋田市コウノトリ委員会」の第1回委員会が5月16日、市役所本庁舎で開かれ、委員への委嘱状交付が行われたほか、現状と今後の取り組みなどについて意見を交換し合いました。
わが国では、出生率低下の原因として晩婚化や未婚化の進展が主な理由として指摘されるようになってきています。本市でも、結婚適齢期を迎えた世代の未婚者の増加とともに、少子化が進んでいることなどから、少子化対策を最重要課題と捉え、取り組みを進めています。
“コウノトリ”の名称は、「赤ん坊はコウノトリがくちばしに下げて運んでくる」との欧米でのいい伝えから、出生数増加への期待を込めて名付けられたもので、幸せな結婚の推奨出会いの創設及び交流の場の提供事業結婚を望む男女の縁結び事業、を主な活動内容としています。
委員会には、商工会・農協、自治会長連絡会の代表者など地域関係団体や結婚相談について見識を有する市民20人が選任され、はじめに岸部市長から委嘱状が交付されました。
このあと岸部市長が、市の出生数が昭和40年から平成16年までの39年間で約4分の1に、婚姻数は約30%にまで減少している実態※などを引き合いに、「これ以上少子高齢化が進むと、地域が衰退してしまう。雇用の場確保のための環境整備は進めてきたが、人口をふやすための方策は私的な問題でもありこれまで具体的な取り組みはできなかった。皆さんの任期は2年だが、その間に一組でもカップルが生まれるようそれぞれの立場からアドバイスを」とあいさつ。
委員会では、はじめに和田テヱ子委員(鷹巣町商工会女性部長、代理出席)を委員長に、畠山正和委員(市鷹巣自治会長会連絡協議会会長推薦者)を副委員長に選んだあと、同氏を議長に会議を進めました。
委員からは、未婚・晩婚の理由として▽仕事の都合などで出会いの場がないことが大きい。建設業関係などは特に▽商店などの子弟は一緒に働いてもらえるかが壁になっている▽結婚願望がないわけではなく、自発的になれないことも原因▽「お見合い」から「恋愛」に結婚観が変化してきている、といった実情が出されたほか、北秋田市の女性と結婚し市内に住んでいる県外出身の男性の委員は、「秋田県人は同県人の異性を避ける傾向もあるのでは。関東・関西の独身者との交流も考えられないか」と提言していました。
また、対応策として▽音楽や料理など趣味を利用し気軽に参加できる出会いの場を作る▽多くの場合人数が少ないので出席するのにも抵抗感が出てしまう。できるだけ多人数で開催できれば参加しやすいのでは、といった意見が出され、▽議論だけでは問題解決にならないことから、できるだけ早く具体的な取り組みを進めることを確認し合いました。
委員会は今後3回開催される予定です。
※人口と出生数、婚姻に係る統計数値
〜住民基本台帳、鷹巣阿仁福祉環境部資料から
▼市の人口(昭和61年3月末:49,356人、平成19年3月末:39,602人)
▼市の出生数(昭和40年:922人、平成16年:227人)
▼同婚姻数(昭和40年:492組、平成16年:148組)