2007年05月16日
コンテンツ番号2890
市長、院長らが阿仁地区自治会長等に説明
(2007.5.16)
医師1名の減員による入院病床の休止で揺れる市立阿仁病院(伴實院長)についての説明会が16日、阿仁支所で行われました。
この会合は、市当局が阿仁地区自治会長(構成:31自治会)を対象に、これまでの経緯等を説明し、当面の病院診療体制に理解を求めることを目的に開催されたもので、岸部市長及び伴病院長らが説明にあたりました。
市長と伴院長は、「秋田県の方針でやむを得ない措置となった。医師1名の減員で常勤2人体制では、入院患者への対応はできない」「これまでどおりの診療を続けたいが、医師派遣条件等に病院の現状(入院患者数の減少など)が相応できなくなっている」「秋田県でも、懸命の医師募集を行っているが、状況は厳しいものとなっている」などと、入院病床の休止に至った状況を述べました。
出席した地区内自治会長からの意見は、今後の対応等についての要望が殆んどで、「同じようなケースと聞いている仙北市の田沢湖病院では、常勤、非常勤医師3名体制で入院対応をしているそうだが、阿仁病院ではできないのか」「時間外、急患への対応をして欲しい」「阿仁出身医師の招へいなどができないものか」など。
これらの要望に対して市長らは、それぞれ「病院の現場では、医師の負担が大きく容易でない状況」「時間外診療は重要。実施する方向で検討したい」「これまで2名の医師と交渉をしてきているが、現段階では良い返事をもらっていない」などと説明しました。
このほか、この事態に対応してきた病院運営協議会の活動経過や秋田県の対応等についても質疑応答が行われましたが、岸部市長、伴院長とも「地区住民のためにも、一刻も早い阿仁病院の機能回復に向け頑張りたい。医師の確保はもちろん、高規格救急車の導入など医療体制の整備に力を入れていきたい」「30数年、阿仁の医療に携わってきた自負がある。これからも一生懸命がんばりたい」と述べ、今後の病院運営への理解と協力を求めました。