2007年05月18日
コンテンツ番号2884
今年度の“大学生・院生”は337人
(2007.5.18)
高齢者の生涯学習講座「高鷹(こうよう)大学」(金森嘉次郎学長)」の開講式が18日、市文化会館で開かれ、新入生を含む“大学生・大学院生”の今年度の学習活動がスタートしました。
北秋田市では、各地区で「合川大学(合川地区)」「森吉大学・前田大学(森吉地区)」「阿仁生き活き大学(阿仁地区)」などの名称で高齢者を対象とした通年の生涯学習講座が設けられ、多くの市民が趣味や世代間交流、研修旅行、健康講座などで学び、活動しています。
高鷹大学は、実年、高齢者が学習や研究発表を行う場として市教育委員会が主宰しているもので、鷹巣地区の55歳以上の市民が対象となっており、今年度は新入生を含め337人の「学生」と「大学院生」が、多くの講座・クラブで学んでいます。
一般の大学と同じように最初の過程(大学課程)が4年、卒業後の次の過程(大学院過程)が4年、さらに学習を深めたい方は永年の研究過程の生徒として継続して学び続けることができるユニークな生涯学習の組織。今年度のクラブ数は、詩吟、陶芸、グラウンドゴルフ、大正琴、ユニカールなど16。それぞれ10人から40人ほどが所属しています。
また、全体行事として森吉山ダム見学(7月)、伝統芸能観賞(8月)、国体見学(10月)、学園祭(11月)、講演会(1月)などが計画されています。
開講式でははじめに総長の三澤仁教育長が、このほど策定された市の健康計画「けんこう北秋田21計画」を引き合いに、「高齢者が元気で毎日を過ごす秘訣はバランスのとれた食生活と運動、そして前向きに学ぼうとする意欲。新しいことにチャレンジすることが生きがいと健康維持につながる。1年間、学んでよかったと思えるように楽しく、笑顔で学習と活動に取り組んで」と激励しました。
また、来賓の吉岡議長が、「高鷹大学で学び、教養を身につけることで生きがいのある人生を過ごせる。皆さんの旺盛な向学心に敬意を表したい。1年間は長いが、全員が卒業されることを期待している」と祝辞。
クラブ講師の紹介のあと新入生を代表して佐藤繁子さん(新田中)が、「入学対象年齢になる数年前から、新しい出会いを望んでいたが、大学で学んでいた地域の方のお話を聞き、迷うことなく今日の日を迎えた。学ぶことの楽しさを実感し、学友と楽しみ、豊かな学生生活をおくりたい」と抱負を述べていました。
開校式終了後、第1回講座として北秋田市文化財保護審議会委員で坊沢神社(坊澤鎮座神明社)宮司の嶺脇勉氏による講演「坊澤村の開発と五義民」が行われ、“学生”たちは、坊沢に伝わる史実「五義民」事件についての言い伝えと真相について熱心に聴講していました。