2007年05月24日
コンテンツ番号2881
市民提案型まちづくり事業補助金制度 公開プレゼンテーション
(2007.5.24)
市ではこのほど、行政主導から行政と市民の協働によるまちづくりを推進するため"北秋田市市民提案型まちづくり事業補助金制度"を創設、この制度に応募した団体による公開プレゼンテーションが5月16日、市役所本庁舎で開かれました。
北秋田市では、これまで行政主導であった従来型のまちづくりから、行政と地域社会、市民が協働し、地域課題を解決するまちづくりへを進めています。この制度は、補助金を活用し、市民団体が自主・自発的に行うまちづくり事業に対し、事業費の一部を補助するもので、予算は300万円。
交付のための条件等は、
- 市内で実施される事業であること
- 応募できるのは会員が5人以上の団体
- 補助額は事業費総額の50%以内(上限100万円)
- 申請のあった中から、書類とプレゼンテーションによる審査で交付順位を決定する
などとされており、今年度は期限までに6団体が応募しました。
はじめに、事業を審査する「評価市民委員会(5人で構成)」の佐藤好敏(よしとし)委員長が、「行政と市民が一体となる事業であることがこの制度の趣旨にかなうもの。既に書類では審査しているが、この場では考えている以上のことを発表し、アピールしてほしい」などとあいさつ、プレゼンテーションが始まりました。
プレゼンテーションを行ったのは、
- 子どものあそびの原点を振り返り、親子のふれあいの場を探る活動をしている団体「この指とーまれ」
- 北欧の杜や里山を活用し、全国からの参加者を対象に冬季の遊び・スポーツイベントを実施している「北欧の杜ウインターゲーム実行委員会」
- 敬老会の参加者に手作りの箸と箸袋のセットを寄付する活動に取り組んでいる「四樹(しき)の会」
- 成田為三、浜辺の歌音楽館を郷土の文化財として顕彰し、県内外にPRしている「コールもりよし合唱団」
- 阿仁のまつたけ山の保全と環境整備、イベント開催で地域起こしを検討している「まつたけ林業育成会」
- 合唱活動の和を広げ、「座布団コンサート」などで地域に根ざしたまちづくり活動を進める女性合唱団「る・それいゆ」
の各団体。
持ち時間が1団体5分と決まっていたものの、いずれの団体も熱意あふれる説明で時間オーバー。発表者は説明の後、各委員からの「イベント参加者の保険料は予算に含まれているのか」「ボランティアの参加が予定されているようだが、イベント開催時だけか」「活動の広がりを考えているか」といった具体的な質問にもしっかりと答え、意欲いっぱいに事業の趣旨を説明していました。
プレゼンテーションの後、委員による審査が非公開で行われ、評価審査委員が事業の内容と交付順位などを協議の上決定しました。審査内容はこの後市長に報告され、市長が予算の範囲内で補助額を決定し、早ければ今月中にも各団体に通知されることになっています。