2007年03月02日
コンテンツ番号2828
再編計画を市長に答申 北秋田市小学校再編整備計画検討委員会
(2007.3.2)
北秋田市小学校再編整備計画検討委員会の柳山敏幸委員長と佐藤光悦委員が2日、市役所を訪れ、再編整備計画素案についての答申書を岸部市長に提出しました。
市立小学校の学校数は現在、鷹巣地区が7校、合川地区4校、森吉地区3校、阿仁地区2校の16校。児童数は、昭和34年の11,147人をピークに減少傾向に転じ、平成17年度は1,938人と、20%以下にまで減少し、学校の小規模化が顕著になっています。
市教育委員会では、このような現状を踏まえ、昨年8月、学校の小規模化よって学校運営や指導態勢に難しさが生じてきていることや、今後到来する校舎の改築に備えるため、小学校再編整備計画プロジェクトを設置。市立小学校の適正規模・適正配置等について検討を重ね、プロジェクトでまとめた再編整備計画の素案について住民の代表らでつくる同委員会に内容の検討を依頼していました。
検討委員は、各地区のPTA、自治会、学校関係者などから選出された20名で構成。昨年11月7日に行われた第1回検討委員会を最初に4回の委員会が開かれ、小学校の現状や学校の適正規模といった基本的な考え方から通学距離や交通手段などの具体的な課題について検討を行ってきました。
答申では、「教育制度全般にわたる見直しが求められている今日の状況や、小学校の規模と配置の現状、校舎の改築時期、学校における教育活動などを踏まえて検討を行ってきた」とし、素案に基づき、前期(平成18年-22年)では、鷹巣南小学校と竜森小学校の統合、米内沢小学校と浦田小学校の統合、合川地区4校の統合を進めること、後期(平成23年―27年)では、同じく素案に基づき、鷹巣中央小学校と鷹巣南小学校の統合、鷹巣小学校と鷹巣西小学校の統合、米内沢小学校の改築に賛成、とし、また鷹巣小学校と鷹巣西小学校の統合については、学校規模の平準化(児童数が偏らないように)の観点から、鷹巣西小学校と綴子小学校の統合の意見があったことも付記されています。
答申書を受け取った岸部市長の「時間が少ない中でよくまとめていただいた。何が一番たいへんでした?」との質問に柳山委員長は、「ほとんどの委員が、少子化という現状の中で複式学級の解消などを進めるための望ましい再編計画を示した素案の内容を理解してくれた。ただ、答申内容を地域住民に理解していただくためには今後の取り組みもたいへん」と、多角的な検討を重ねた末の答申内容について説明していました。
答申を受けた岸部市長は、「この答申が今以上の教育環境の整備につながることを期待している。通学路の安全確保などにさらに配慮した計画を作り上げ、住民の理解を得られるように努めたい」と述べていました。
なお市教委では、素案に答申の内容を反映させて再編整備計画を手直しした後、5月の連休後に予定している市議会全員協議会での協議を経て各地区での住民説明会を行う予定です。